旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが、旅先で見つけたご当地のとびきりグルメを旅情報と共にご紹介。今回は、3年ぶりに「ランタンフェスティバル」も開催された長崎で、華やかな新地中華街から街を一望できるホテルとご当地グルメ「トルコライス」発祥と言われるお店を訪ねます。

中華街から長崎を一望できるホテルと、トルコライスで異国の雰囲気に浸る

長崎は、日本が鎖国をしていた時代もオランダや中国との貿易が認められていたことから、今でも和(日本)、蘭(オランダ)、華(中華)という3つの文化が混ざった異国情緒を感じることができる街。港も近く、稲佐山などの自然にも恵まれ、市内の観光スポットは路面電車と徒歩で回ることができます。

今年3年ぶりに開催された「長崎ランタンフェスティバル」では、赤・ピンク・黄色と約1万5000個もの色鮮やかなランタンが飾られ、日本三大中華街である「長崎新地中華街」の湊公園では、干支の動物や中国の神様のオブジェが輝いていました。

●モダンな雰囲気の客室やスカイスパでゆったり

路面電車の新地中華街駅から歩いて約3分のところにあるのが、「カンデオホテルズ長崎新地中華街」。11階に眼鏡橋のオブジェが飾られたフロントとレストランがあり、長崎の街の眺望が広がります。

客室は大きな窓の前にこあがりソファが設けられていて、お茶をいれてくつろいだりもできます。インテリアは、ゴールドをアクセントにしたモダンな雰囲気。

ゆったりした露天風呂のある大浴場や、サウナ(男湯:ドライ、女湯:ミスト)のある最上階のスカイスパでゆっくりくつろぐこともできます。

●長崎のグルメが楽しめるボリュームたっぷりの朝食

名物の出汁カレーや手づくり豆腐など、ヘルシーなお料理が並ぶ朝食には、皿うどん、カステラなどの長崎グルメも! 便利な立地で、滞在が楽しめるホテルです。

・カンデオホテルズ長崎新地中華街 https://www.candeohotels.com/ja/nagasaki/

●洋食メニューをあれこれ楽しめる絶品「トルコライス」

長崎名物といえば、皿うどんやちゃんぽんが有名ですが、洋食好きの方に絶対おすすめのご当地グルメが「トルコライス」。

ピラフ・スパゲッティ・とんかつが一皿に盛られているのが基本で、そこにエビフライやハンバーグが加わったり、ピラフが白ご飯だったりと、お店によってバリエーションがあります。

思案橋駅から歩いて約3分、浜町アーケード内にある「ビストロボルドー」では、「神戸の将校クラブで、外国人相手にトルコ風ライスを考案した父親の味を引き継いだ」(お店HPより)というシェフがトルコライスをつくっています。

サフランライスにトンカツ、ナポリタンスパゲッティにサラダが添えられた「トルコライス」(1280円 税込)を注文しました。

ジューシーなお肉とサクッとした衣のトンカツには、コクのあるデミグラスソースがかかっています。そこにさらに、オリジナルのビーフカレーか牛ハヤシソースのルーどちらかを、サービスでライスにかけてくれます。

エビフライやハンバーグなどを加えたメニューもあって、まさに洋食のおいしいものがあれこれ楽しめる大人のお子様ランチです。フレンチ出身のシェフがつくるおいしいトルコライスをぜひ食べてみてください。

・ビストロボルドー https://bistro-bordeaux.com/