Microsoftは現地時間2023年3月16日、TypeScriptがバージョン5.0に達した旨を公式ブログで発表した。TypeScriptはMicrosoftによるJavaScriptのアプリケーション開発環境。Node.jsなら「npm install -D typescript」、NuGetなら「dotnet add package Microsoft.TypeScript.MSBuild」でインストールできる。バージョン5.0は高速かつシンプル化とDecorators(デコレーター)をはじめとする新機能を導入した。

TypeScript バージョン5.0の変更点を解説する公式ブログ

DecoratorsはECMAScriptが2010年代前半から実装に取り組んでいた機能の一つ。クラスやクラスメンバーを再利用可能な方法でカスタマイズできる。TypeScript バージョン4.9と比較すると、Material UIビルドは90%、Visual Studio Codeのビルド時間は80%まで短縮し、npmパッケージサイズも63.8メガバイトから37.4メガバイトに削減した。開発陣は次のバージョン5.1開発に着手し、5月23日のリリースを予定している。