定番ベンチマークアプリのGeekbenchのメジャーバージョンアップ版「Geekbench 6」が2023年2月14日にリリースされました。Geekbench 6では「ビデオ会議中の背景ぼかし」「写真から不要物を除去」といった現代的な操作をエミュレートしてCPUやGPUの性能を計測可能になったとのことなので、実際にインストールしてベンチマークを実行してみました。

Geekbench 6 - Cross-Platform Benchmark

https://www.geekbench.com/

Geekbenchは「画像処理やPDFファイル閲覧などの作業をエミュレートして、処理性能を計測する」というタイプのベンチマークアプリです。新たにリリースされたGeekbench 6では「ビデオ会議中の背景ぼかし」「写真の被写体を認識してタグ付け」「写真から不要物除去」などの現代的な作業を取り入れた他、エミュレートに使う素材も「画像の高解像度化」「地図の詳細化」「PDFファイルやHTMLファイルの複雑化」などが実施されており、現実の作業に近いエミュレートを行えるようになりました。実際にGeekbench 6をインストールしてベンチマークを実行する手順は以下の通り。

まず、Geekbench 6の公式サイトにアクセスして「Download」をクリックします。



ダウンロードページにはmacOS版、Windows版、Linux版、Android版、iOS版のダウンロードリンクが用意されています。今回はWindowsで使いたいので「Download for Windows」をクリックしてWindows版インストーラー(ファイルサイズ254MB)をダウンロードします。



インストーラーをダウンロードしたら、ダブルクリックして実行します。



セキュリティの警告が表示されたら「実行」をクリック。



以下の画面が表示されたら「Next」をクリック。



ライセンスをよく読んでから「I Agree」をクリック。



インストール先選択画面は表示されたら、何も変更せずに「Next」をクリック。



スタートメニューの登録先設定画面は表示されたら、好みのフォルダを選択してから「Install」をクリック。今回は何も選択せず「Install」をクリックしました。



インストールが完了するまで少し待ちます。



インストールが完了したら「Run Geekbench 6」にチェックを入れて「Finish」をクリック。



Geekbench 6の起動時には「有料のPro版にアップグレードするか」を問うダイアログが表示されますが、ベンチマークの実行は無料版でも可能なので「Later」をクリックしてダイアログを閉じます。



後は、「Run CPU Benchmark」をクリックすればベンチマークが実行されます。



ベンチマークは数分間かかります。



ベンチマークが完了すると、ブラウザが開いてシングルコアスコアやマルチコアスコアは表示されます。前述の通り、Geekbench 6のテスト内容は旧バージョンから変化しているため、旧バージョンで記録したスコアとの単純比較はできません。このため、Geekbenchのスコアを見る際は、スコアの下に表示されているGeekbenchのバージョン表記に着目するように心掛けてください。



ベンチマーク結果を下にスクロールすると、各種項目の詳細なスコアを確認できます。



Geekbench 6ではCPUだけでなくGPUのベンチマークも可能。GPUベンチマークを実行するには「Run GPU Compute Benchmark」をクリック。



GPUのベンチマークも数分かかります。



ベンチマークの結果は、CPUベンチマークと同様にブラウザ上に表示されます。



また、GPUベンチマークではAPIを「OpenCL」と「Vulkan」のいずれかから選択できます。



Geekbench 6は無料版でもベンチマークを実行できますが、無料版には「スコアが必ずオンラインにアップロードされて誰でもアクセス可能になる」という制限があります。以下のリンク先で販売されている有料版ライセンスを入手すれば、オフラインでベンチマークを実行可能になります。

Geekbench 6 - Primate Labs Store

https://www.primatelabs.com/store/v6/