忙しくなりがちな年の初めは「絶対に風邪をひけない人」が多いはず。そこで、多忙をきわめる池袋大谷クリニックの大谷義夫先生に、冬の夜にできる健康管理法を教えてもらいました。

<夜の風邪予防>帰宅から就寝まで、習慣化で風邪を予防

夜は体を労ると自然と風邪予防に効果が。

●1:口腔ケアは風邪にも!寝る前の歯みがきは念入りに

「歯みがきや歯間ブラシによる口腔ケアが、インフルエンザの予防に役立つことがわかっています。また就寝中、唾液の誤嚥で肺炎をおこすこともあるので、寝る前の歯みがきは誤嚥性肺炎予防のためにも重要です」

毎食後はもちろん、就寝前は家族で習慣に。

●2:快眠で風邪知らず!忙しくても入浴&ストレッチを

「体の中心部の『深部体温』が下がったタイミングで眠ると、質の高い睡眠が得られます。そのためには、就寝1〜2時間前に湯船につかると効果的」

さらに、軽めのストレッチで血流を促すと、精神的にもリラックスして快眠に。

●3:うがいと手洗いは基本。手をふくときはペーパータオルに

外出先でどんなに気をつけていても、ウイルスなどの病原体は手や体についてしまうもの。

「家にもち込まない、また家庭内感染を防ぐためにも、この時季だけは家族でもタオルの共用は避けて、使い捨てのペーパータオルを使うようにしましょう」

●4:冬こそ5大栄養素!夕食はビタミン豊富な海藻類をとる

健康を維持するために欠かせないのが、タンパク質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素。

「夕食では肉や魚などのタンパク質を主に、食物繊維やビタミン、ミネラル豊富な野菜や海藻類を積極的にとりましょう」