ゆっくり過ごしたお正月が過ぎ、日常に戻るこの時季。年末に片づけた家がゴチャつき始めている人も多いのでは? 今回は、整理収納アドバイザーで家族4人暮らしでののぞみさんが、家と暮らしを整えるため習慣化するといい2つのことを教えてくれました。

1月に始めたい暮らしと自分を整える習慣のつくり方

気がついたらもう1月下旬。つい先日までお正月だったのに、1〜3月はとくに早く時間がすぎるように感じます。日々慌ただしく過ごしていると、どうしても掃除が後回しになったり、今年こそやろう! と思っていたことができなかったり。なかなか思うように過ごせず、モヤモヤを抱えることもあるかもしれません。1月は、暮らしと自分を整える習慣について考えてみると、これからの1年がスムーズに進むきっかけになります。

【写真】汚れやすいガス台まわりもすっきり

●「ついで掃除」で暮らしを整える習慣をつけよう

年末の大掃除で一気にすっきりしたのも束の間。毎日忙しく過ごしていると家の中の汚れが気になったり、ものが乱れていたり、少しずついつも通りの風景になってきてしまった…と感じていませんか?
まだあまり汚れがたまっていない1月は、暮らしをラクに整える習慣を身につけるための絶好のタイミング! いつもの行動に「ついで掃除」を取り入れて、無理なく長くきれいな状態をキープしていくことがおすすめです。

 

●「ついで掃除」のメリットとコツ

「ついで掃除」には、2つのメリットがあります。

(1) 普段自然におこなっている行動とセットでやるので続けやすい
1回1〜3分くらいずつこまめに汚れを取り除くと、余計な力も洗剤も不要。小さな手間でピカピカになります。

(2) キレイなスペースがいつも目に入ると、気持ちにゆとりができる
水垢で汚れやすい鏡が輝いていると、鏡に映る自分も明るい気持ちになります。

 

「ついで掃除」を長く続けるためのコツは、特別な掃除道具を使わないこと。

 

汚れたぞうきんやふきんを洗って干す手入れが必要になると、面倒になり「ついで掃除」はなかなか続けられません。洗濯前のタオルでふき掃除したり、ティッシュやトイレットペーパーにアルコールをサッと吹きつけて使用して、掃除のハードルは徹底的に低く。気負わず取り組んでみましょう!

 

●暮らしを整えるため「ついで」にすること

【ついでにふく】
・顔を洗ったら、洗濯前のタオルで洗面台と鏡の水ハネをふく
・朝トイレに入ったら、トイレットペーパーを重ねてアルコールをあけて便座周りをふく
・料理が終わったら、コンロ周りが温かいうちに油汚れをふく

【ついでに整える】
・寝る前にトイレに行くタイミングで、玄関の靴を整える
・お風呂上がりに、シャンプーなどのボトルの向きを整える
・リビングの電気を消す前に、イスを戻してテーブルの上を整える

どれもほんの1〜3分ほどでできることばかりです。ご自身の身の回りでできそうなことから、取り入れてみてくださいね。

水曜日に「自分の時間」をつくると決める

私は、パートが休みの水曜日の午前中1〜2時間ほどは、「自分の時間」にすると決めています。水曜日は平日の真ん中の日。2日働いて水曜日にリフレッシュして、また2日がんばろうと思うと、平日にメリハリができて疲れにくくなったと感じました。
お仕事がある方は、水曜日の夜の1〜2時間を「自分の時間」と決めるのもおすすめです。

習慣化のポイントは、最初から自分のための時間を組み込んでおくこと。時間ができたらやりたいこと、とっておきのことをやる機会をきちんととることで、疲れやストレスをためすぎずに、自分のことを大切にできると思います。

●自分の時間にやりたいこと

【ひとりでできること】
・気になる美術展を予約する。朝一で行ってゆっくり鑑賞する。
・本屋さんに行って、あまり読まないジャンルの本を手に取ってみる
・スマホの通知をオフ。ホットアイマスクをして、SNSやネットの情報から離れてみる。

【とっておきをやってみる】
・いい香りの入浴剤を入れてゆっくりお風呂に入る
・丁寧にお茶を淹れて、かわいいお皿に小さなおやつを乗せて、おうちカフェをする
・しまい込んでいた、とっておきのもの(趣味のもの、推し活グッズ、洋服など)の手入れをしたり、眺めたり、使ってみたりする

 

●環境と時間を整えて、暮らしの好循環を生み出そう

「ついで掃除」でゆるく部屋のきれいをキープして、週末に家事や掃除に追われないようにする。そして、「自分の時間」をしっかり取って、いつかできたらいいな、を今年こそ実現していきましょう。
環境と時間を整える習慣を1月のうちから身につけていくと、自然と気持ちにゆとりができて、暮らしの好循環がうまれます。何事もがんばりすぎず、私らしく前向きに過ごすための2つの習慣づくりについて、ご参考になればうれしく思います。