クリスマスやお正月が終わってしばらくたちますが、まだ片づけきっていないものがある…なんてことはありませんか? ここでは、50歳から本格的にミニマルな暮らしをスタートさせたという、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、年末年始が終わったら片づけるべきものを教えてもらいました。

年末年始が終わったら片づけたい5つのもの

普段シンプルライフを心がけていても、年末年始はものが増える時期です。お歳暮やクリスマスプレゼントをもらったり、特別なごちそうをつくったり、暮や年始のセールでものを買いすぎたり。そうしたものをまだ片づけきっていない、という人もいるのではないでしょうか。

このあたりで、一度、身辺を見直し、増えすぎたものを処分するのはどうでしょう? 無駄にたまっていそうなものを5つ紹介します。

●1.クリスマスや正月の飾り

ホリデーシーズンは、多くの家庭でこの時期特有の飾りつけをします。クリスマスツリーやオーナメント、スノーグローブ、しめ縄、門松、破魔矢などの正月飾り。しまい忘れているものがあったら、さっさとしまいましょう。

古くなったもの、今年は出さなかったものは、処分したほうがいいかもしれません。1年に1度しか使わないものは、使用している時間より、収納している時間、つまり待機させている時間が圧倒的に長いですよね? 数をたくさん持つと、スペースを取られ、めったに使わないものに、住宅費を払うことになります。

●2.ギフト

日本はギフトを交換する機会が多いので、いただいたものすべてを使いきれないことはよくあります。趣味に合わないもの、使いそうにないものは、そのへんに押し込まず、家の外に出すことを考えてください。

欲しがっている人を見つけて譲る、どこかに寄付する、リサイクルショップに持っていく、フリマアプリで売るなど処分の方法はいろいろあります。

早めに手放したほうが状態のいいものを使ってもらうことができますよ。

●3.特別な調理グッズや食器

クリスマスや正月にしか使わない食器や調理ツールも見直しましょう。まず、今回、使わなかったものがあるなら、次回使うかどうか考えてください。

家族がたくさんいたときは、毎年活躍したお重も、今後はそんなに使わないかもしれません。昔はおせち料理を手づくりしていたけれど、今は買わないという人もいるでしょう。

来客用に取り揃えてある食器や箸、スプーンを、ビニール袋がついたままの状態で、大事にしまっている家庭もあるかもしれません。年末年始に使わなかったら、使う機会はもう来ないのでは? 生活習慣の変化も考え合わせて、これから確実に使いそうなものだけを残しましょう。

●4.年賀状やクリスマスカード

LINEで連絡を取り合うことが増えた今、年賀状のやりとりは減ってきていると思いますが、届いたものを全然捨てないと、年とともに数が増えていきます。この機会に見直してください。

私の母も年賀状を捨てないタイプで、以前、一緒に実家を片づけたとき、25年分をまとめて捨てました。年賀状は大事なものに思えるかもしれませんが、口頭で挨拶できないから書面で挨拶するためのものにすぎません。

挨拶を読んだら、用は終わっています。「デザインが素敵だから取っておきたい」「孫の写真がついているから残したい」など特殊な事情がない限り、捨てたほうがいいと思います。今後も何度も見返すものだけ残してください。残したものはしまいっぱなしにせず、専用のホルダーに入れて手近な場所に置くといいでしょう。

デジタル化するのも1つの方法です。

●5.ラッピンググッズ

クリスマス専用の包装紙や紙袋、お正月に使うぽち袋も、数が増えすぎていたら、整理しましょう。私も20年ぐらい前、全然使わないぽち袋を数セット、延々と持っていたことがあります。カナダに来る前に、東急ハンズで買って、「なにかに使えるかもしれない」と、持参したのです。買った理由は「必要だから」ではなく、「かわいいから」とか、「買い物したかったから」です。

「なにかに使えるかも?」と思っているものは、たいてい使う機会がありません。いつ、どこで、どんなふうに使うのか、はっきりわかっているものだけを持ちましょう。

ギフトをもらったときに一緒についてきた箱、缶、包装紙やリボン、飾りも、「きれいすぎて捨てられない」「使い道があるかもしれない」と、捨てないことがあるかもしれませんが、使いませんよ。私もこの手の入れ物や飾りをためこんでいたので、よくわかります。「かわいすぎて、手放せない」と思うなら、写真に撮っておけば、あとでいくらでも眺めることができます。

 

以上、この時期、捨てることを検討したいものを紹介しました。食品も、さすがにもう食べ残しはないと思いますが、もらってちょっと食べただけで、その後いっこうに減らない瓶づめや、手をつけていないお茶や紅茶があるなら、本当に消費できるのか、客観的に考えて、食べるつもりなら、できるだけ早く食べてください。シンプルに新しい年をスタートさせましょう。