ダイエットをするときに、カロリーをメインで考えている方も多いかと思いますが、節制しているはずなのになぜかうまくいかない…なんて経験はありませんか? じつはそこには意外と知らない落とし穴があると、ダイエットカウンセラーで料理研究家のおにゃさんはいいます。そこで、おにゃさんになぜカロリー計算ダイエットが失敗しやすいのか教えてもらいました!

カロリー計算ダイエットで失敗するのはなぜか…?

私のダイエットプログラムに入る方は、自分でカロリー計算をしていたものの、食材を計量器で測ったり、カロリー計算をすることに疲れて続かなかった…、そんな方がとても多いです!

私自身も10か月で10kgやせましたが、その期間中にカロリー計算をすることはなかったです。理由は単純に面倒で、そんなことは続かないと思っていたから。

カロリー計算によるダイエットは、じつは肝心なことを見落としていたりします。今回は、なぜカロリー計算のダイエットだと失敗しやすいのか、どうすればいいのか? を、お伝えします。

●「カロリー計算」のダイエットで大切なこと

リバウンドを繰り返している方の特徴として、「カロリー計算」でやせようとしている場合、「カロリー」だけを見ていることが多いんです。たとえば、成人女性にとって1日あたりの必要なカロリーは2400kcal程度。だから1日あたり摂取するのは1500kcalに決めたとします。

大抵の場合は、コンビニやスーパーに行ったら、菓子パンのパッケージ裏面にある栄養成分表示の「熱量(カロリー)」だけをチェック。おおよそ、メロンパンは500kcal、チョココロネは260kcal、ツナマヨおにぎりは180kcal。本当はメロンパンを食べたいけど太るし、パン1個だとたりない、両方合わせても総カロリーが低いチョココロネとツナマヨおにぎりにしとこう! そんな感じじゃないでしょうか。

確かにカロリー自体は低いかもしれません。でも、この選び方は体に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養素がまったくたりていない状態です。

糖質ばかりを摂取していると、食べていないわりに血糖値が上昇して、その後に眠気やだるさ、イライラ、数時間たつと小腹がへるといったメカニズムがあるため、また食べたくなってしまいます。そして、食欲が消えずにどんどん食べてしまうことが多いのです。

●食事の代わりにバーや、栄養ドリンクを飲むのはあり?

カロリーだけを考えて食事をしていると、シリアルなどのバーを代わりに食べたり、ゼリー状の栄養ドリンクを飲む方も多いです。その方がカロリーも低くて、かつ栄養バランスがいいからと考えているからではないでしょうか。

今のバーは「タンパク質〇g」と書いてあることが多いので、健康に気をつかっている人やダイエット中の人は逆にいいと思って買う方もいますよね。いかにも体によさそうに見えますが、じつは原材料を見ると、糖類だらけなことが多いので要注意!

また、栄養系のドリンクも同様で、栄養バランスがビタミン系の表示があるので、よさそうに見えますが、原材料を見ると糖類が多く、糖質が非常に高め。食品添加物もかなり多いです。

カロリーが低くて体にいいと思って買ったとしても、糖質量が多かったり、体に必要な栄養素がとれていないと、不健康で基礎代謝も低下します。

食品添加物にはまだまだわかっていないことも多いのですが、カロリーゼロ飲料を常用的にとっている人は、糖尿病にかかりやすくなったり、腸内環境に悪影響が出たりするという報告も出ているそうなので、控えめにした方がいいと思っています。

●カロリーのほかにチェックするポイント

家でつくるときはもちろん、コンビニやスーパーのお総菜、お弁当などを買うときもカロリーだけを見るのではなく、以下の2点をチェックをするといいです。

(1) 主食・主菜・副菜が全部含まれているか
(2) カロリーではなく、糖質量をチェックする

おにぎりを食べるときは、一緒にお肉やお魚、大豆製品、野菜も食べるといった感じですね! コンビニやスーパーなどでおにぎりを買って食べる場合は、ゆで卵や鶏ハムを食べる、パンの場合は、菓子パンにせず、サンドイッチにするなど、工夫してみてください。

しっかりバランスをみながらカロリー計算ができたらすばらしいですが、カロリー計算をしても、バランスがとれていなければやせにくくなり、かつ不健康になることが多いのも事実です。計算しなくても、やせて健康になりますよ。ぜひ、今回のことを参考にしてみてください!