いただきもののお皿や缶詰。不要なものを捨てられないと、どんどん家のなかのものは増えてしまいます。今回は、自分にとって最適なものの量を知って、増えすぎない工夫をしている金子由紀子さん(57歳)の暮らしを紹介します。

増えがちなものはこう減らしていきます

ものを増やしすぎないように気をつけていても、暮らしていれば少しずつ増えていくもの。ときどき見直し、手放すルールを決めれば、ものが滞ることなく循環します。

【写真】厳選されたお皿の数々

●期限が迫った食品ストックは「無買(むばい)週間」で片づける

「防災用も含めて、缶づめや乾物はある程度ストックしていますが、増えたり賞味期限が迫ってきたら『無買週間』や『無買デー』を決め、あるものだけで料理します」

家がすっきりし、節約にも。

【ストック棚は中身がわかりやすいようラベル見せ】

缶づめのストックは、キッチンカウンターの上の吊り戸棚に。

「中身がわかりやすいよう、商品名が手前に見えるように収納しています」

【よくつくるのは「サバ缶のせそうめん」】

無買デーによくつくるのは、サバ缶をのせたそうめん。

「冷蔵庫にあるタマネギとネギを散らし、ナンプラーダレをかけて、エスニックなごちそうに。寒い時季は温麺にしてもおいしいですよ」

●寄付するならきちんと調べてから

賞味期限前の食品や、着ない服は寄付することも。

「回収したものを不法投棄するといった事例もあるので、信頼できる業者なのか、きちんと調べてからにしています」

・衣類は「ファイバーリサイクル連帯協議会」

千葉県のNPO法人。年3回、衣類や毛布、バッグなどを回収してリユースし、パキスタンの子どもたちの自立支援に生かしています。

・食べ物は「生協系のフードバンク」

地域の生協の施設などで、賞味期限に余裕のある缶づめやレトルト食品、乾麺、調味料などの寄付を受け付け。自分が住む地域の生協のウェブサイトなどで検索を。

●金子さんの買いたすポイント!

お皿は割れてから補充。サイズをそろえれば、柄違いでもすっきり収納できます。

以前は白で統一していたお皿。

「最近は柄のお皿もいいなと思って、割れたらその都度好きな柄のものを買いたしています。サイズをそろえれば重ねて収納でき、一緒に使っても違和感がありません」

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