世界的GKなのに「背番号1」じゃない守護神8人

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ゴールマウスに君臨する守護神の代名詞といえば、背番号1だ。

ここでは、現在所属するクラブチームで1番以外の番号をつけている世界的GKたちを取り上げる。

99番:ジャンルイージ・ドンナルンマ

PSG所属、23歳のイタリア代表、市場価値:5000万ユーロ(70億円)

弱冠16歳でミランにデビューすると、17歳でイタリア代表デビューまで果たした神童GK。

196cmという体躯を持ち、圧倒的な存在感でゴールを死守する。

まだ23歳ながら、ブッフォンの正当後継者としてイタリア代表では50試合に出場。プロキャリアもすでに300試合以上を超えている。

EURO2020では優勝に貢献して大会MVPに選ばれたが、イタリアは2大会連続でW杯予選敗退。そのため、彼はまだW杯に出場したことがない。

99番を好む理由は1999年生まれだからで、タトゥーまで彫るほど愛着を持っている。なお、本田圭佑はミラン時代のチームメイト。

31番:エデルソン・モラエス

マンチェスター・シティ所属、29歳のブラジル代表、市場価値:4500万ユーロ(63億円)

188cmの長身ながら、世界一とも言えるビルドアップ力を備えるレフティGK。

元はフィールドプレイヤーだっただけに足元には絶対の自信を持ち、PKを蹴らせてほしいと公言したこともある。

そのキック力は75.3メートルというギネス記録を叩き出したほどのパワーを誇るが、針の穴を通すようなパスも繰り出すなど精度も抜群。いまやシティになくてはならない存在だ。

ベンフィカでは1番もつけたが、シティでは31番をつけ続けている。

13番:ヤン・オブラク

アトレティコ・マドリー所属、29歳のスロベニア代表、市場価値:4000万ユーロ(56億円)

エデルソンと同じくベンフィカで名を上げたが、母国リーグでは弱冠16歳で正GKになるなど若い頃から天才として期待されていた。

188cmの長身で長い手足を活かした超人的なセービングを連発してチームのピンチを救う。どちらかといえばオールドスクールなタイプだ。

ドンナルンマ同様にクラブでは背番号1をつけたことがない選手でもある。また、スロベニアが大舞台から遠ざかっているため、彼もまだW杯でプレーしたことはない。

16番:マイク・メニャン

ミラン所属、27歳のフランス代表GK、市場価値:3500万ユーロ(50億円)

191cmという長身を感じさせないネコのような反射神経と体の伸びを持つ。運動能力に優れており、我慢できるタイプでもある。

長らくリーグアン最強の守護神に君臨していたが、ドンナルンマの代役としてミランに引き抜かれると、セリエAでもその実力を証明してみせた。

2020年に25歳にして代表デビューを果たすも、怪我のために昨年のW杯メンバーからは落選している。

ちなみに、もともとはPSGで育成された選手。フランスリーグでは長らくGKの背番号は1、16、30と決まっていた。そういったこともあり、イタリアでもこの番号を背負っている。

16番:エドゥアール・メンディ

チェルシー所属、30歳のセネガル代表、市場価値:2500万ユーロ(35億円)

194cmの長身で高さと超人的反応を武器とする。

2020年にレンヌからチェルシーに移籍するまでは、世界的には無名だったが、20代後半にして大ブレイク。2014年には所属クラブがない時期があり、失業手当で暮らすなど引退しかけていたほど。だが、チェルシーのCL優勝に貢献すると、FIFAの最優秀GK賞を授与されるなど世界的な存在に。

フランス生まれということもあり、セネガル代表にデビューしたのは26歳(母親がセネガル出身)。昨年は初めてW杯の舞台にも立った。

メニャン同様にフランスで育った彼も16番に愛着を持っており、代表でもこの番号をつけている。

13番:ボノ(ヤシン・ブヌ)

セビージャ所属、31歳のモロッコ代表、市場価値:1500万ユーロ(21億円)

昨年のW杯でアフリカ勢初のベスト4と大躍進したモロッコを守護神として支えた。

192cmの体躯を持ち、PKに絶対の自信を持つ。その驚異的な反射能力は少年時代から際立っていたそう。

「サモラ賞」を獲得するなどリーガでも指折りの存在に君臨してきた。

そのリーガではGKの背番号が1、13、25と決まっている。ボノは2014-15シーズンのレアル・サラゴサ時代以降、13番を着用し続けている。

40番:ドミニク・リヴァコヴィッチ

ディナモ・ザグレブ所属、27歳のクロアチア代表、市場価値:1400万ユーロ(20億円)

ボノと同じく昨年のW杯で世界的にブレイクしたGK。日本戦で証明したように彼もまた驚異的なPK阻止率を誇る。また、7試合に出場したW杯では誰よりも多くのセーブも記録した。

インテリ一家の生まれで、父ズドラフコは元副大臣で、祖父は放射線科医、祖母は英語教師。

本人も外交と国際関係を学ぶために大学に入学しており、「とりあえず保留にしているけれど、いまでも将来的にやりたい」そう。

そんな彼はディナモでは40番を着用し続けている。本人よれば、敬愛するクロアチア代表の先輩GKダニエル・スバシッチがこの番号をつけていたのが理由だそう(モナコ時代)。

24番:アンドレ・オナナ

インテル所属、26歳の元カメルーン代表、市場価値:1400万ユーロ(20億円)

190cmの体躯を持つが、反射神経に優れシュートストップにも長ける。バルセロナで育成されたこともあり、モダンなGKだ。

2022年には初めてW杯の舞台に立ったが、2戦目にチームから追放されると、代表引退を決断。このままならW杯でのプレーは1試合だけになりそうだ…。

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4月2日生まれということもあり、背番号24に愛着を持っている。アヤックス時代には1番になった後にわざわざ24番に戻した。