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 今年3月に公開延期が発表されていたスタジオポノックの長編アニメーション映画『屋根裏のラジャー』の公開時期が発表され、2023年冬に劇場公開されることが明らかになった。13日に行われた2023年東宝配給作品ラインナップ発表会見にて発表された。

 当初、今年夏の劇場公開が予定されていた『屋根裏のラジャー』。東宝は3月に「アニメーション制作の進行に遅れが生じている現状を検討した結果、公開を延期することに決定いたしました」と発表していた。

 『屋根裏のラジャー』は、第1作『メアリと魔女の花』以来、スタジオポノックにとって5年ぶりの長編作品となる新作アニメーション。人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、少女の想像から生まれた“イマジナリ”という存在の主人公ラジャーと仲間たちが、大切な人の未来と運命を懸けた誰にも見えない戦いに挑む姿が描かれる。

 原作は、イギリスの作家であるA・F・ハロルドが手掛けた小説「ぼくが消えないうちに」。イギリス文学協会賞受賞をはじめ、ケイト・グリーナウェイ賞やカーネギー賞などにノミネートされるなど高い評価を受けている。

 監督を務めるのは『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など、多くのスタジオジブリ作品に携わってきた百瀬義行。スタジオポノック作品としては短編アンソロジー『ちいさな英雄−カニとタマゴと透明人間−』の一篇「サムライエッグ」、オリンピック文化遺産財団の芸術記念作品『Tomorrow’s Leaves』で監督を担当している。(編集部・大内啓輔)