宇都宮市の中心部に交流や憩いの場をコンセプトにした住宅型有料老人ホームが完成し、これを記念した企画展が24日、始まりました。

宇都宮市一番町に完成したのは、12月から入居者の募集を始める住宅型有料老人ホーム「ばしょうふの家」です。高齢者用の住宅を運営する「比企リベカ」が、グループ企業が運営する病院だった施設を整備しました。

名称の「ばしょうふ」は芭蕉の繊維から作られた沖縄の特産品の織物で、家庭を温かく包み込むような住まいをコンセプトにしています。

施設の完成を記念して、比企リベカの会長でパッチワークキルト作家の比企洋子さんが手掛けた作品やこれまで収集してきた振り袖などを展示する企画展が24日、始まりました。会場となっている1階の多目的ホールには繊細な刺しゅうが施された大正や昭和の色鮮やかな着物のほか、比企さんが幼くして亡くした子どもを思って作ったというメッセージが込められた作品など約50点が展示されています。

企画展は12月16日まで開かれていて、その後は交流と憩いの場となる予定です。