来年8月の開業に向けて宇都宮市で試運転をしていた次世代型路面電車「LRT」が脱線した事故で、有識者が22日現場を訪れ、原因究明に向けて調査しました。

現場検証を行ったのは、鉄道などに詳しいいずれもLRT車両部会の委員で東京大学の須田義大教授と元交通安全環境研究所理事の水間毅さんの2人です。

脱線事故は11月19日、緊急事態を想定して本来通らないルートを逆走させる試運転中に起きたもので、車両の先頭部分などが破損しました。これまでの調査で運転操作による人為的ミスや故障は確認されていないことから、構造的な問題があったかなど調査を進める方針で、今後、結果を公表することにしています。

宇都宮市では今回の事故を受けて試運転は安全が確認されるまで行わない方針ですが、来年8月の開業予定に変更はないということです。