日本が世界に誇る温泉の文化を国連の専門機関ユネスコの無形文化遺産に登録しようと21日、知事の会が設立されました。

栃木県には627の源泉がありその数は全国10位、湧出量、温泉が湧く量も上位に位置し、国内でも有数の温泉地となっています。

観光のほか、地域の伝統芸能や食などさまざまな分野と深い結びつきがある日本の温泉文化を世界に発信するため、栃木県を含む全国17の道と県の知事らが参加してオンラインで会の設立総会が開かれました。

後継者不足などで温泉地自体が減少しているうえ新型コロナウイルスの影響で大打撃を受ける中でアフターコロナを見据えた海外からの観光需要を喚起させる狙いです。

ユネスコ無形文化遺産登録は最短で2年後に国内候補に決定、2026年11月の登録を描いています。

政治的に後押しをするため、国会議員による議員連盟も発足。

年内に有識者検討会を設置し来年3月には全国推進協議会を設立する予定です。国の成長戦略に位置付け「温泉」を世界共通言語にすることを目指します。