19日未明、JR宇都宮駅東口で試運転中に脱線した次世代型路面電車LRTについて宇都宮市の佐藤栄一市長は21日夕方記者会見を開き、事故は試験的に本来とは逆の方向を走行した時に発生したものだったと発表しました。

市の説明によりますと脱線事故は、緊急時などに通常走行とは逆方向に進む際に分岐部のレールと車輪との接触状況を確認するため時速およそ13キロで走行したときに発生しました。

速度は適正だったとしています。

現在、車両保険の適用について保険会社と確認中です。

この事故で、レールなど軌道に損傷はなかったものの強化プラスチックで作られた車両の前の部分が破損したほか脱輪した車輪の一部などに損傷が認められました。

市によりますと脱線の原因は人為的なものとも設備的なものとも特定できず、複合的なものとしていて22日の午後有識者による現場検証を行い事故原因の究明と対応策を検討する方針です。

当初の予定では21日から昼間の試運転が行われる予定でしたが、事故を受け試運転は安全が確認されるまで中止されます。