今月は児童虐待防止推進月間で20日は国連が定めた「世界子どもの日」です。

各地で子どもの権利や福祉を向上させる啓発イベントが開かれている中、宇都宮市では児童虐待の防止を呼び掛けるイベントが行われました。

このイベントは宇都宮市を拠点に児童虐待防止を訴えているロックバンド、クレイジーゼフィルが中心となって2年前に結成された児童虐待撲滅隊が開いたものです。

バンドのボーカルで撲滅隊の代表のTOMOYAさんは自身が虐待を受けた過去をもち同じような境遇の子どもたちを一人でも救いたいと啓発ライブなどに取り組んでいます。

TOMOYAさんは実体験を基に作詞した楽曲を披露し児童虐待防止を呼び掛けました。

また、会場には保護者による虐待で亡くなった子どもたちのパネルが設置され、痛ましい事件を伝えています。

国によりますと全国の児童相談所が昨年度、児童虐待として対応した件数はおよそ20万8千件と1990年度に統計を開始してから31年連続で最多を更新するなど大きな社会問題となっています。