19日未明、宇都宮市で試運転中の次世代型路面電車・LRTが脱線しました。けが人はいませんでした。

宇都宮市によりますと、19日午前0時半ごろ、試運転中のLRTがJR宇都宮駅東口の停留場付近のカーブで脱線しました。当時乗っていた運転士ら十数人と見物していた人にけがはありませんでした。

車両が架線の柱や停留場などに接触しないことを確認する試験運転を行った際、カーブを曲がり切れず3両編成のうちの2両が脱線したということです。この事故で、車両の先頭部分や車止めが破損しました。

脱線から数時間以上たった後も、作業員や警察などが慌ただしくレールの状況や車両の確認を行っていました。そして午前10時半ごろに脱線した車両は別の車両にけん引され、数十メートル移動させて再び確認を行った後、車両基地に戻りました。

LRTは来年8月の開業に向けて今月17日から試運転を始めたばかりで、2日目は18日深夜から19日未明にかけて、時速15キロほどのスピードで運転していたということです。

市によりますと、原因はまだ分かっておらず、佐藤栄一市長は「ご迷惑とご心配をおかけして深くお詫び申し上げる。安全な運行に向けて原因をしっかり検証したい」とコメントしています。