インターブランドジャパンは11月3日、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2022」を発表した。同ランキングは、グローバルに事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもので、今年で23回目。

○「Best Global Brands 2022」 TOP100

「Best Global Brands 2022」TOP50

今回、ブランドが顧客に対して提供する価値だけではなく、現在そして未来の社会に対する役割や責任に関する活動の評価として、初めて「環境・社会・ガバナンス(ESG)」データを導入している。

「Best Global Brands 2022」の結果、「Apple」が10年連続で1位(ブランド価値 4,822億ドル、前年比 +18%)に輝いた。

続く2位、3位は順位が入れ替わり、2位に「Microsoft」(2,783億ドル、同+32%)、3位に「Amazon」(2,748億ドル、同+10%)がランクイン。以下、4位「Google」(2,518億ドル、同+28%)、5位「Samsung」(877億ドル、同+17%)、6位「Toyota」(597億ドル、同+10%)、7位「Coca-Cola」(575億ドル、同±0%)、8位「Mercedes-Benz」(561億ドル、同+10%)、9位「Disney」(503億ドル、同+14%)、10位「Nike」(502億ドル、同+18%)となり、Top5は全て10%以上の高い成長率となった。

「Best Global Brands 2022」TOP51〜100

トップ100を見ると、「Airbnb」(54位、134億ドル)、「Red Bull」(64 位、115億ドル)、「Xiaomi(84位、73億ドル)が初めてランクインした一方で、「John Deere」「Zoom」「Uber」がランク外に。

また、日本ブランドが7(Toyota、Honda、Sony、Nissan、Nintendo、Panasonic、Canon)、韓国ブランドが3(Samsung、Hyundai、Kia)、中国ブランドが2(Xiaomi 、Huawei)となり、アジアブランドとしてこれまでの最多となる12ブランドがランクインした。

なお、100ブランドの合計金額価値は初めて3兆円の大台(3兆889億ドル)に。成長率は、過去最大の前年比16%を記録した。

○Top5 Growing Brands(最も成長率の高い5ブランド)

Top5 Growing Brands(最も成長率の高い5ブランド)は、「Microsoft」(2位、2,783億ドル、前年比+32%)、「Tesla」(12位、480億ドル、同+32%)、「Chanel」(22位、293億ドル、同+32%)、「Ferrari」(75位、94億ドル、同+31%)、「LEGO」(118億ドル、同+30%)の5社。

今年急成長したブランドにおいては、「Direction(志向力)」(ブランドの目指す姿と、それをどのように実現していくかが明確であり、それを実行に導く文化と価値観が定義されているか)、「Agility(俊敏力)」(組織としてビジネス機会や課題に対応し、期待を超え続けるため迅速に動くことができるか)、「Participation(共創性)」(顧客やパートナーを巻き込み、対話を生み、参加や協働を促すことができているか)の3要素で、他のブランドを大きく上回る傾向が見てとれた。