安定版Microsoft Edge(以下、Edge)のリリースノートに記載はないものの、MicrosoftはEdgeでサイドバーを試している。筆者の環境では、安定版Edgeこそ利用できないが、Dev版Edge、Canary版Edgeで有効化を確認した。もっとも現地時間2022年9月1日時点の公式ブログで同社はサイドバーの利便性をアピールしているので、すでに正式な機能なのだろう。

普段はあまり使用しないDev版Edgeのサイドバー。表示アイテムも初期状態である

以前からEdgeのコンテキストメニューには、文字どおりサイドバーに検索結果を示す「サイドバーで●●を検索する」がある。今回新たに加わったサイドバーは、検索以外のアプリでも利用可能にしたものだ。

「検索」をクリック/タップすると、Bingによる検索ペインが現れる

「Microsoft Office」は、Web版OfficeアプリをMicrosoftアカウントベースで使用できる

「Outlook」もMicrosoftアカウントベースでOutlook.comを使用できる

「サイドバーをカスタマイズする」をクリック/タップすると、表示するツールの有無を選択できる

筆者の環境でサイドバーが現れたのは1カ月ほど前だが、その間も不思議な現象が確認できた。下図はCanary版Edgeのサイドバーだが、FacebookメッセンジャーやGmail、YouTubeのアイコンが確認できるだろう。だが、筆者は何もしていない。何かの折にCanary版Edgeを再起動すると、アプリが追加されているのだ。

Canary版Edgeのサイドバー

追加できるアプリも充実している

普段からアプリ版のFacebookメッセンジャーを使用している筆者だが、メッセージの確認・返信をし終えると「不要なアプリは終了」のクセで閉じてしまい、当然ながら再び起動するには一定の時間を要する。

サイドバー経由のFacebookメッセンジャーも「閉じる」と同様だが、最小化した場合は一瞬で現れる。タスクバーの表示領域を狭めず、応答性もよい。同様の方は安定版Edgeで常用するメッセンジャーアプリがサポートされたら一度試してほしい。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら