トップで右カカトと左ツマ先にあった体重を、ダウンスイングでは右ツマ先と左カカトに円を描くように体重移動している(撮影:岩本芳弘)

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千葉県のアコーディア・ゴルフ 習志野CCにPGAツアーのトッププロたちが集結! 熱い戦いが繰り広げられている。13日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA本誌854号では、注目選手たちのスイングについて、ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎が解説している。
20年「全米プロ」と21年「全英オープン」に、どちらも初出場で優勝の快挙を成し遂げたコリン・モリカワ(米国)。世界ランキング9位のショットメーカーから放たれる高精度フェードの秘密は下半身にある。「トップで左手首を手のヒラ側に折って、シャットフェースのまま体の回転で振るのが特徴です。それによってフェードを生み出し、飛距離&方向性を両立しています。ただ、左腰の回転が止まると引っかけが出るのでアマチュアが真似る場合は注意が必要です」。
モリカワを参考にするとき重要になるのが、斜めの体重移動だという。「トップで右カカトと左ツマ先に重心を置いたら、ダウンスイング以降は右ツマ先で地面を押し込みながら左カカトへと体重移動すると、腰がスムーズに回ってインに振り抜けるので、スクエアに当たります」。ただ右から左へ体重移動するのではなく、斜めに重心を動かすことで腰がスムーズに回転。高精度フェードを生み出しているのだ。
続いて紹介するのは、米ツアー通算7勝、世界ランキング6位のザンダー・シャウフェレ(米国)。昨夏の東京五輪で金メダルにも輝いた実力者は、それほど大柄でなくても積極的に下半身を使って平均300ヤード以上をぶっ飛ばす。
「両足を積極的に使っているのが、飛距離の源と言えます。トップで右に寄った左ヒザをアドレスの位置に戻すようにして左足で力強く踏み込んでいますね。これによってダウン以降で地面を蹴る準備体勢を作っています」
そのなかでアマチュアが一番参考にしたいのが、右足の使い方だと吉田はいう。「ダウンスイング以降は右足を内側にネジりながら地面に押し込むことで、ヘッドを強烈に走らせます。参考になるのが、右足のくるぶしを内側に倒す動きです。そうすることで右足親指を使ってグッと地面を押せます。そこで右カカトが浮いてしまうと、右ヒザが前に出て振り遅れにつながるので気を付けましょう」。
ほかにも昨シーズンのドライビングディスタンスNo.1で、米ツアー通算3勝のキャメロン・チャンプや、同5勝のリッキー・ファウラー(ともに米国)ら、世界最高峰のPGAツアーで複数勝利を挙げているトッププロたちがゴロゴロいる。我らが松山英樹だって今年日本でプレーするのはこれが最後かも。彼らの迫力あるスイングを間近で見られるチャンスはあと2日しかない!

<ゴルフ情報ALBA.Net>