「森木2世候補」高知・平悠真、最速141キロ公式戦デビュー!5回表に公式戦初登板し自己最速タイの141キロをマークした高知・平 悠真(1年)

<第75回秋季四国地区高校野球大会高知県予選:高知12−0高知小津>◇23日◇2回戦◇春野

 8月の県新人戦Vにより今大会は第1シードにエントリーされた高知の初戦。打線は確実に得点を重ね、4回裏までに12得点を奪った。投手も先発の最速138キロ右腕・西村真人投手(2年)以下、3投手が5回5安打完封リレー。高知小津に5回コールド勝ちして2年連続20回目のセンバツ出場へ向け好発進を飾った。そのなかで、ひときわ目を引いたのは5回表に公式戦初登板した1年生右腕・平 悠真投手であった。

 投球練習からいきなり高知県営春野総合運動公園野球場のスコアボードの球速表示に「136キロ」を灯した。1人目を左飛に打ち取ると2人目の5球目には8月の練習試合・上宮戦でマークした自己最速タイの141キロを計測した。「安打にされてしまったが、以前出した時よりもリラックスして球速を出せた」。3人目は127キロのスプリットで三振奪取。最後は三塁ゴロで試合を締めてみせた。

 ちなみに西条市立神拝小から西条市立西条北中という経歴は、セリエA(イタリア)インテル・ミラノなどでも大活躍したサッカー日本代表DF長友 佑都(J1・FC東京)の系譜を辿っている。周囲の「森木2世」の声に対し、濱口佳久監督は「まだ足下にも及ばない」と苦笑いしたが、その将も「広陵(広島)相手にも先発5回無失点、5連続三振を奪っているし、ポテンシャル的には楽しみ」と語る。平は「先輩たちが果たした四国大会優勝、センバツ1勝を超える」と大きな目標を口にした。真なる森木2世襲名を目指し、次戦も右腕を振る。

(取材=寺下 友徳)