長年Windowsを使っているユーザーほど、Windows 11のエクスプローラーに違和感を覚えるだろう。それはファイル/フォルダーの表示間隔が異なるからだ。昨今はキーボード操作/マウス操作のほかタッチ操作も加わり、各操作に配慮した結果なのだろう。

通常のエクスプローラー

コンパクトビューを有効にした状態

Microsoftは互換性を担保するために、「コンパクトビュー」を用意した。下記手順からもわかるとおり、コンパクトビューはトグル式で切り替わり、変更も容易である。

エクスプローラーで「…」→「表示」→「コンパクトビュー」と順にクリック/タップする

コンパクトビュー有効時は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AdvancedキーのDWORD値「UseCompactMode」が「1」となり、無効時は「0」に切り替わる仕組みだ。ただし、コンパクトビューだけをレジストリから操作するメリットは少ない。なぜなら前述したGUI操作の方が簡単かつ、レジストリ操作はエクスプローラーの再起動が必要になるからだ。

おススメはレジストリファイルによるPC設定時。筆者は各種設定を一つのレジストリファイルにまとめておき、新規インストールもしくはリセットしたWindows 11の設定を一括で行っている。なお、バッチファイルなどコマンドライン操作を行う場合は、「reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v UseCompactMode /t REG_DWORD /d 1 /f」と実行すればよい。

レジストリファイルの内容

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら