テスラが沖縄県宮古島の「バーチャルパワープラント」を発表
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テスラが2022年8月26日に、沖縄県宮古島市の「バーチャルパワープラント」について発表しました。同社は、2024年にバーチャルパワープラントを沖縄県全域に展開する計画としています。
Powerwallによるバーチャルパワープラント「宮古島VPP」が日本最大級に。 | テスラジャパン
https://www.tesla.com/jp/blog/miyakojima-vpp
https://www.theverge.com/2022/8/29/23326776/tesla-virtual-power-plant-japan-grid-renewable
バーチャルパワープラント(VPP)とは、小規模な発電システムをネットワークで接続して1つの発電所のように機能させるシステムのことで、「仮想発電所」とも呼ばれています。
テスラは、宮古島地域を拠点とするエネルギー企業の宮古島未来エネルギーとネクステムズにより2021年から展開されているVPP事業で設置済みのPowerwallが300台を突破し、日本最大級のVPPとなったことを発表しました。日本のVPP事業におけるPowerwallの商業利用はこれが初めての事例とのこと。
沖縄 宮古島に300台以上設置されたテスラのPowerwall。再生可能エネルギーの促進と電力の安定供給に貢献しています。https://t.co/82XbyPWkJQ pic.twitter.com/BkaJuOSxd4— Tesla Japan (@teslamotorsjp) August 27, 2022
この「宮古島VPP」は、太陽光発電システムの電力をテスラの家庭用蓄電池のPowerwallで蓄電し、電力需要に応じてエネルギーを融通することができる点に特徴があります。
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台風などにより停電が発生してもPowerwallから電力が供給することができるので、宮古島の古民家宿泊施設を運営するかたあきの里の代表取締役である下地一雄氏は「台風時に明かりがある、冷蔵庫が使える、こんな素晴らしいことはないですよね」と話しました。
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テスラのVPPが設置されているのは日本だけではありません。アメリカのユタ州やカリフォルニア州の集合住宅にもVPPが導入されているほか、オーストラリアの公営住宅にも設置されているなど、世界的な展開が進められています。
2021年からスタートした宮古島VPPは2022年度末までに400台、2023年度末までに600台の設置が見込まれており、これにより「2050年までに島のエネルギー自給率を2.9%から48.9%にする」という宮古島版SDGsへの貢献が期待されています。また、テスラは2024年度以降に沖縄県全域へPowerwallを設置することを目標としているとのことでした。