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 7月28日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した(株)ホテルショコラ(TDB企業コード:116025371、資本金500万円、東京都渋谷区渋谷2-24-12、代表長瀬寛幸氏ほか1名、従業員50名)の負債額が判明した。

 負債は債権者約100名に対し約51億4000万円(うち親会社への負債が約39億円)。

 申請代理人は渡辺宗彦弁護士(東京都千代田区霞が関1-4-1、ブレークモア法律事務所、電話03-3503-5571)。

 当社は、2018年(平成30年)7月に、イギリスのロンドン北部で創業されたチョコレート製造販売の「ホテルショコラUK」が、自社製品の拡販を求め日本市場への進出を目的に設立。ホテルショコラは、1993年にロンドンで誕生。イギリスで120店舗以上のチョコレートショップを展開するほか、カフェやレストランも運営し、イギリスのみならず、デンマーク、アメリカのほか、日本国内では大型商業施設などに31店舗(2021年12月時点)を運営。チョコレート販売のほか、店舗内ではドリンク等も提供しており、女性客を中心に評判を得ていた。

 しかし、急速な店舗展開の一方で、親会社からの輸入コスト等が嵩み赤字体質は改善せず、新規出店を加速するほど損失が拡大。厳しい資金繰りを余儀なくされていた。こうしたなか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高は大きく減少していた。2022年に入りウクライナ情勢による為替変動、物価高などが追い打ちとなり、法的手続きによる再建を目指すこととなった。

 なお、店舗の営業は継続している。