Appleが現地時間の2022年6月6日から開催中の開発者向けイベント「WWDC22」において、macOSまたはLinuxの仮想マシンを作成する方法を共有することを明らかにしました。現地時間の6月7日に利用可能になる予定です。

Create macOS or Linux virtual machines - WWDC22 - Videos - Apple Developer

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2022/10002/

AppleはWWDC22の開発者向けページを更新し、以下の画像とともに、「Virtualizationフレームワークを使用して、Mac上に素早く仮想マシンを作成する方法をご紹介します。仮想Macを作成し、分離された環境でアプリケーションの変更をすばやくテストする方法を紹介します。また、Apple製シリコンに完全なLinuxディストリビューションをインストールして実行する方法、およびRosetta 2を利用してx86-64 Linuxバイナリを実行する方法についても紹介します」と記載。上記について、6月7日に利用可能になると予告しました。



さらに、「Rosettaを使用したLinuxVMでのIntelバイナリの実行」という題名のドキュメントも発見され、これに「Apple製シリコンチップを搭載したMacのmacOS 13以降では、AppleのVirtualizationフレームワークがARM Linuxの仮想マシン(VM)でRosettaをサポートする」という記載があることから、WWDC22の1日目で発表されたMac向けOSの次期バージョン「macOS Ventura」で利用の幅が広がるのではないかと期待されています。

これらの予告を受け、ソーシャルサイトのHackerNewsでは、「QEMUで行われる3Dアクセラレーションと組み合わせると、macOSでx86LinuxバージョンのSteamを実行するための魅力的なソリューションになるのでは」「これによってx86ベースのイメージでより高速なDockerが可能になるのでは」「MacではLinuxカーネル全体が仮想化システムを通して実行されなければならないので、LinuxのDockerよりも重くなる」といったコメントが寄せられ、来る発表に向けた期待のコメントが多く寄せられています。