欧州屈指のGK対決はヴァツリークに軍配! チェコ代表がスイス代表を下して白星発進

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 UEFAネーションズリーグが2日に行われ、リーグA・グループ2第1節でチェコ代表とスイス代表が対戦した。

 FIFAワールドカップカタール2022・欧州プレーオフ準決勝で敗退し、惜しくも本大会出場を逃したチェコ代表。2年後のEUROおよび4年後のW杯に向けて再スタートを切ったチェコ代表のスターティングメンバーは、GKトマーシュ・ヴァツリークやMFトマーシュ・ソウチェクらに加え、2020年にフル代表デビューを飾った19歳FWアダム・フロジェクなどの次世代を担う選手も名を連ねた。

 一方、本大会出場を決めたスイス代表。絶対的守護神ヤン・ゾマーがゴールマウスに鍵をかけ、攻撃を牽引するMFグラニト・ジャカ、前線ではFWブレール・エンボロとFWノア・オカフォーなどのタレントが揃ってスターティングメンバーに名を連ねている。

 最初にチャンスを迎えたのはスイス代表。9分にDFラインの背後に抜け出したエンボロが相手GKと一対一になったが、ヴァツリークに防がれてしまう。

 その直後、チェコ代表が試合の均衡を崩す。10分、右サイドからMFヴラディミール・ツォウファルがロングスローでゴール前にボールを供給すると、相手DFが目測を誤りクリアミス。流れてきたボールにFWヤン・クフタが押し込んで、先制に成功した。

 さらにチェコ代表は26分、FWフロジェクがヘディングで繋ぐと、ペナルティエリア内からFWヤクブ・ヤンクトが右足を振り抜くも、ここではゾマーの好セーブに遭う。

 このまま1−0でハーフタイムに突入するかと思われた43分、スイス代表が同点に追いつく。ペナルティエリア内での混戦からボールがこぼれると、いち早く反応したオカフォーが持ち運びシュート。ボールはバーに直撃したものの、ゴールに吸い込まれた。

 1−1で折り返した54分、チェコ代表はショートコーナーからペナルティエリア外でボールを受けたDFラディスラフ・クレイチーが豪快に右足を振り抜く。ゾマーも反応が出来ないほどのスピードだったが、ポストに直撃し、ゴールとはならなかった。

 それでも57分、チェコ代表が再びリードを奪った。右サイドからヤンクトがインスイングのクロスを供給。ブロックに入った相手DFにボールが当たったことで、不規則な変化が生じ、そのままゴールネットを揺らした。

 その後、スイス代表はジャカを中心にチャンスを作るも、ヴァツリークが最後の砦として立ちはだかる。

 試合はこのまま2−1で終了。欧州屈指のGKを擁する2カ国の対戦は、チェコ代表に軍配が上がった。

 グループステージ第2節でチェコ代表は5日にスペイン代表と、スイス代表も同日にポルトガル代表と対戦する。

【スコア】
チェコ代表 2−1 スイス代表

【得点者】
1−0 10分 ヤン・クフタ(チェコ代表)
1−1 43分 ノア・オカフォー(スイス代表)
2−1 57分 オウンゴール(チェコ代表)