日華懇の古屋圭司会長(右)から台湾を支持する内容の決議文を受け取る謝長廷駐日代表

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(台北中央社)台湾との関係強化を目指す超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)は22日夕、東京都内のホテルで総会を開き、台湾を支持する内容の決議文を可決した。

決議文は「力による現状の変更は国際社会に対する脅威」だとし、台湾と共に自由、民主主義、法の支配といった基本的価値を尊重し、国際秩序の維持に「最大限の努力を惜しまない」と言明した。

「台湾海峡の平和と安定が重要であることを強く認識する」とした上で、ロシア軍のウクライナ侵攻に言及。「経済力や軍事力による一方的な現状の変更がなされないよう、わが国と価値観を共有する国際社会と協働」する姿勢を示し、台湾には「『自由で開かれたインド太平洋』に向けた取り組み」などへの貢献を期待するとした。

台湾の国際参加を支持する立場も示した。環太平洋経済連携協定(TPP、TPP11)について、台湾が福島など5県産食品の輸入規制を大幅に見直したことに触れ、「台湾が協定の原則を受け入れ、かつ協定の高い水準を満たし、現TPP11の合意内容に整合することを前提」に、台湾の加入を支持する姿勢を示した。

「経済安全保障の観点から認識される国際サプライチェーンの見直しに必要と思われる日台間の協力を積極的に支援する」ことも記された。

▽謝駐日代表「日本は信頼できるパートナー」

出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は、世界が新型コロナウイルスや戦争などの挑戦に立ち向かう中で、台湾と日本は信頼できるパートナーで、友人だと述べ、連携を強めていく考えを示した。

ウクライナ情勢については、力による現状の変更は決して許されないと強調した上で、台湾は日本など理念の近い国と結束して対抗していくと語った。

(楊明珠/編集:楊千慧)