横峯さくら【写真:Getty Images】

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国内女子ツアー第3戦・Tポイント×ENEOS 初日

 国内女子ゴルフツアー今季第3戦・Tポイント×ENEOSの初日が18日、鹿児島高牧CC(6419ヤード、パー72)で行われた。悪天候でスタートは4時間遅れとなり、第1ラウンド(R)は午後6時21分に日没サスペンデッドとなった。出場108人中、42人がホールアウト。鹿児島出身で8年ぶりに国内ツアーに復帰した横峯さくら(エプソン)は、4バーディー、2ボギーの70で回り、通算2アンダーの暫定3位につけた。暫定1位には、9ホール終了で4アンダーの天本ハルカ(フリー)が立っている。

 最終18番パー4。横峯がグリーン奥から18ヤードの第3打をチップインさせた。鮮やかなバーディー締めで、日が暮れかかったコースで笑みを浮かべた。

「7年間、アメリカの方に行っていたので久しぶりに地元でプレーできて、少しはいいプレーを見せられて良かったです。このコースは戦略性が高くてアンダーで回れたらうれしいのですが、ドライバーのロフトを8.5度から10.5度に替えたのも良かったと思います」

 36歳で1歳の男児を持つ横峯にとっては、プレーに集中できたもう1つの理由があった。今大会、日本女子プロゴルフ協会からの要請を受け、主催者側が「託児ルーム」を設置していたからだ。

「私にとってはゼロがイチになったことは本当に大前進で、今日は母が見てくれていました。医務室を借りる形の託児ルームですが助かりました」

「育児は大変でいっぱいいっぱい」も…状態は70%まで回復

 今月12日には、かつてのライバルで昨年12月に第1子を出産した宮里藍がイベントの場で「やっぱり、(母となってツアー復帰を果たした横峯)さくらはすごいなという感じですね」と発言。そのことを聞かされると、横峯は照れながらも「うれしいですね。思ったよりも育児は大変で、体はいっぱいいっぱいなんですけど」とほほ笑んだ。

 ただ、ゴルファーとしては確実に復調している。昨年12月のツアー最終予選会(QT)の終了時は「いい時に比べると状態は40%」と話していたが、この日は「何とか70%ぐらいまで戻ってきました」と手応えも口にした。

 日没サスペンデッドになった初日に18ホールを終えられたのもプラス。ツアー23勝の横峯はQTを21位で通過し、国内ツアー復帰を決めた時に「あと7勝して永久シード権を得られる30勝を目指します」と言った。目標に向かい突き進む。

(THE ANSWER編集部)