なでしこジャパン大量7得点! 菅澤優衣香の4得点などでタイを一捻りしベスト4進出&W杯出場権獲得《AFC女子アジアカップ》

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なでしこジャパンは30日、AFCアジアカップ2022の準々決勝でタイ女子代表と対戦し、7-0で勝利した。

ミャンマー、ベトナム、韓国と同居したグループCを2勝1分け無敗で首位通過したなでしこジャパン。勝てば2023年のワールドカップ(W杯)出場権を得られるこの準々決勝では、岡本三代監督が率いるタイが相手となった。

試合の前日にチームスタッフの新型コロナウイルス感染が伝えられたが、一方で、コロナ感染で最初の2試合を欠場していた岩渕が今大会初の先発出場。そのほか、清水や長谷川、宮澤らがスタメンに名を連ねている。

試合は開始30秒で岩渕が宮澤にチャンスメイク。2分にもカウンターを起点に岩渕が味方のシュートシーンを演出するなど、帰ってきたエースが立ち上がりから存在感を放つ。

しかし、相棒の田中美南が負傷し、開始9分で交代。代わりに菅澤がピッチへ。思わぬアクシデントに見舞われたなでしこジャパンだが、その後も相手を押し込み何度も決定期を迎えていく。

すると15分、右サイドから仕掛けた長谷川から横パスを受けた宮澤が、ボックス手前からワンタッチでゴール前に侵入。ここで相手の足が引っかかる形で転倒し、PKが与えられた。しかし、岩渕のシュートは相手GKに完全に読まれてしまい、ゴールならず。

ビッグチャンスを逃してしまったなでしこジャパン。それでも流れを渡すことなく、20分、25分と立て続けに枠内シュートを放っていく。

迎えた27分、長野の鋭い縦パスから攻撃のスイッチが入り、ボックス手前の隅田が左へ展開。ボックスの角からグラウンダーのクロスを入ると、ニアに飛び込んだ菅澤が押し込んで、先制に成功した。

その後も相手を圧倒していく中、前半アディショナルタイムに長谷川とのパス交換で岩渕がボックス右へ抜け出しクロスを供給。一度はDFのブロックに捕まってしまうものの、クリアしきれていないところを宮澤が押し込んで追加点を挙げた。

2人の今大会初ゴールで2点のリードを得たなでしこジャパン。後半からは長谷川と岩渕を下げて猶本と植木を投入し、早くも準決勝を睨んだ采配を見せる。

それでも折り返し早々の48分、左サイドから上がったクロスを菅澤が落とし、隅田が丁寧にコースを狙ったシュートを流し込み3点目。隅田は代表初ゴールとなった。

決定的な追加点を得て、残りの試合運びが課題となるなでしこジャパンだが、65分にはボックス内で菅澤が倒され2度目のPKを獲得。今度は菅澤がきっちり決めて、ダメ押しの4点目を奪った。

さらに76分には、ドリブルでボックス右へ持ち込んだ植木がそのままシュートを突き刺し5点目。80分には、猶本のパスを受けた菅澤がボックス手前から右足を振り抜くと、これがゴール左下に決まって6点目。菅澤はハットトリックを達成した。

初戦のミャンマー戦の5得点を超えたが、勢いに乗ったチームはまだ止まらない。83分に、右サイドから上がったクロスのこぼれ球を菅澤が頭で押し込んで7点目をゲット。

90分間衰えることのない持久力のある攻撃を見せつけたなでしこジャパンがタイに圧勝し、ベスト4進出およびW杯出場権獲得を果たした。準決勝では中国代表vsベトナム代表の勝者と対戦する。

なでしこジャパン 7-0 タイ女子代表

【なでしこ】

菅澤優衣香(前27、後20[PK]、後35、後38)

宮澤ひなた(前47)

隅田凜(後3)

植木理子(後31)

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