『ドリームプラン』より
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 テニス未経験の父親が独学で世界最強のテニスプレーヤー姉妹を育てた驚きの実話に基づく映画『ドリームプラン』(2月23日公開)から、アカデミー賞ノミネートも有力視されているウィル・スミスの迫真の演技を切りとった本編映像が公開された。

 本作は、グランドスラム30回制覇、オリンピック金メダル5個獲得の戦績を誇るテニス姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの誕生秘話を描く物語。その裏側には、テニス未経験の父リチャードが独学で作り上げた二人の娘をチャンピオンに育てる「計画書」と、その計画を信じ続けた家族の絆があった。

 ウィルがプロデューサーとして映画化を熱望したという本作。本編映像は、突然捜査に現れた警察と児童相談所職員にリチャードが激高するシーン。ある晩、リチャードと娘のビーナス(サナイヤ・シドニー)&セリーナ(デミ・シングルトン)がテニスの練習を終えて帰宅すると、自宅の前にはパトカーが。それは、隣人の「(リチャードが)娘たちに厳しすぎる」という通報による訪問だった。

 職員の理不尽な取り調べを娘たちが見守る中、リチャードは「娘たちに厳しすぎる? そのとおりだとも。危険から守るのが親の務めだ」と言い、圧倒的な説得力を持つ言葉を続けて職員をだまらせてしまう。

 リチャードと妻オラシーン(アーンジャニュー・エリス)は、治安の悪いロサンゼルス・コンプトンで、共働き家族として留守が多いことから偏見の目にさらされながらも、娘たちを大切に守り育ててきた。揺るがぬ信念をもって子育てに奮闘してきた父の思いを集約したウィルの熱演に圧倒される。

 なお、先ごろノミネーションが発表された第28回SAGアワード(全米映画俳優組合賞)ではウィル・スミスが主演男優賞、姉妹を演じたサナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンらがキャスト賞の候補に。賞レースを席巻しており、ウィルのアカデミー賞ノミネートも有力視されている。(編集部・石井百合子)