谷口彰悟

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27日、ワールドカップアジア最終予選で日本は中国を2-0と下した。不動のセンターバックの吉田麻也と冨安健洋という2人をケガで欠いた日本だったが、板倉滉、谷口彰悟の2人が中国のシュートを2本に抑え込む守備を見せた。

この試合で、一度も海外クラブでのプレー経験がない「純国内組」は谷口だけ。最終予選初出場、板倉の川崎フロンターレ在籍中は一緒にプレーしたことがあるものの、代表チームでコンビを組むのは初めてという、いくつもの不安要素を見事にはね返した。

谷口は「国際経験というか代表の経験は浅いですけど、国内リーグやACLは経験しているので、今日も中国はACLと似ている感覚があった」とJリーグを2連覇中している川崎のキャプテンとしてのプライドをのぞかせた。

それでも今週は非常に緊張した表情を浮かべていた谷口は、「緊張はもちろんありましたけど、楽しいという思いもありましたので、落ち着いた状態で試合に臨めたと思います」と振り返る。

自分が起用されると気づいたのは前日練習のときで、森保一監督からは「ともかく思いきりやってくれ」と指示されたという。

2021年6月11日のセルビア戦で起用され、1-0で勝利を収めた後「自信が付いた」と笑顔を浮かべていたが、この中国戦でさらにそう感じたのではないか。そう質問されると谷口は固い表情を崩さず答えた。

「まだそこまでハッキリと言えません。どうしても次の試合が始まっている。サウジアラビア戦がすべてだと思っています。一息つく暇もなく、全力で準備していきたいと思っているので、そういう考えはサウジ戦が終わった後かと思っています」

2月1日、首位を走るサウジアラビアとの一戦でも中国戦と同じように防ぐことが出来たならば、谷口の自信は確信に変わりそうだ。

【文:森雅史/日本蹴球合同会社】