森保一監督

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27日、カタールワールドカップアジア最終予選で、日本代表は2-0と中国代表を下しグループ2位の座を守った。

中国は2021年12月に監督を交代してこの試合に臨んだ。リ・シャオペン新監督の情報は少なく、森保一監督は前日記者会見で中国のクラブチームの監督をしていたという情報しかないと語り、選手や戦術について不明であるとしていた。

試合後、リ監督は「最初に私たちが研究分析した結果、もしかしたらサイドから攻撃するチャンスがあるかもしれない」と分析していたことを明らかにした。だが「強いプレッシングがあって非常に困難で、サイドの機会もあまりなかった」と舌を巻いた。

もっとも森保監督は中国がサイドから来ることを予想していた。

「これまでの中国を見ていても、個々の特徴としてサイドからいいボールを配球する選手を配置していました。そこをノーマルの形でケアしていかなければいけないと試合に入りました」

「選手は試合の入りの中で相手のストロングと相手がやろうとしていることを見極めてプレーに反映した。賢くプレーしてくれたと思います」

そして受身になるのではなく、逆にサイドから攻め込んだ。「我々が受身になるのではなく、勝利をつかみ取ろうというアグレッシブな姿勢を見せながら戦った。球際を戦う、ボールに向かって積極的にプレーすることを選手が発揮してくれた」と森保監督は胸を張る。

監督の読みも選手の動きも合致し、日本は勝利を収めたと言えるだろう。

【文:森雅史/日本蹴球合同会社】