森保一監督

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16日、森保一監督が翌日から始まる日本代表候補合宿を前にオンラインで会見した。

監督はワールドカップイヤーを前に「『やってやるぜ』という気持ちは持っていますが、落ち着いていつもどおりにしていきたい」と語り、今回の合宿、ワールドカップアジア最終予選の中国戦(1月27日)、サウジアラビア戦(2月1日)に向けて意欲を示した。

この会見の中で森保監督は長友佑都のパフォーマンスに言及した。攻撃的なポジションを取る長友はホーム・オーストラリア戦(2021年10月12日)に裏を取られて失点に繋がったため多くの批判が集まった。

森保監督は「(長友は)日本で最高の経験を持っているし世界基準の戦いを見せられる」と高い評価を明らかにした。

「(長友のプレーで)見てほしいのは『(ボールを)奪いに行く守備』。そこはまだ日本はあげていかなければならない。奪いにいくと裏を取られる場面にもつながるが、引いて守るサッカーでは高いレベルで勝てない。奪いにいくというのは我々が世界で勝っていく基準」

「いろんなデータを取っても批判を受けるようなパフォーマンスのデータは出ていない。十分まだ日本を代表して戦えるだけのプレーを見せてくれている」

「何よりキャラクターとして、どんなときもチームをポジティブにしてくれる。その前向きに戦う、困難な状況の中でも前向きにやっていこうという雰囲気を周りにも出してもらえるのはありがたい」

森保監督は海外から戻ってきた国内組に対しては「1人の選手として本人が持っている力をプレーの中で発揮してもらいたい。そしていろんな経験を国内組のまだ経験が浅い選手にプレーで背中を見せると同時に、世界と戦ってきた経験を伝えて欲しい」と大きな期待を寄せている。今回も長友の果たす役割は大きそうだ。


【テキスト:森雅史/日本蹴球合同会社】