忘年会に使える!疲れにくい「あぐら」のかきかたとは?

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 2022年も終わりに近づき、そろそろ忘年会の季節ではないでしょうか?最近は徐々にではありますが、飲食店で会話を楽しむ機会も増えているように思えます。

そこで、本日は、今回は、「疲れないカラダ大図鑑」(アスコム社)より、忘年会シーズンに役立つかもしれない、居酒屋での「ラクな姿勢」についてご紹介します。

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疲れにくい「あぐら」のかきかた

居酒屋や和食屋に行った際、椅子や座椅子がない、といったシチュエーションってありますよね。そんなとき、とくに男性の方はあぐらをかくのではないでしょうか。

基本的に、あぐらは腰痛や疲れの原因になるので、できればしないほうがいいです。ですが、上記のようなシチュエーションにあった際、お尻の下に折りたたんだ座布団やクッションを敷くと、体への負担が軽減します。

できるだけ腰の位置を高くしたほうがいいので、座布団やクッションは折りたたむのが得策です。

座布団やクッションを敷くと、腰の位置が足よりも高くなり、骨盤を起こしやすくなります。

通常のあぐらは、腰と足の高さが同じなため、人体の構造上、後ろにひっくり返らないように、骨盤が後ろに傾いてしまいます。

ですが、腰の位置を高くしてあげることによって、骨盤が起きるため、背筋をスッと伸ばすことができます。

女性には横座りが習慣化している人がいますが、横座りは、極力避けるようにしましょう。

体に左右差が生まれて、腰に大きな負担を与えてしまいます。

また、無意識に同じ側の足を崩すクセがつくため、骨盤のゆがみが慢性化したり、圧迫されて足の血流が悪化したりするため、健康状態にも悪影響を与えかねません。

長時間の横座りは避けるようにしてください。

あぐらから立ち上がる際にもポイントが!

そして、宴が終了していざ立ち上がる際、あぐらの姿勢から、頭を前に出し、両手を床について、「よっこいしょ」と、筋肉に負担をかけて立ち上がっていませんか?

これでは、腰に大きな負担がかかり、またかなりの筋力を使うため、疲れてしまいます。

頭の位置を変えず、重力の負荷を軽減するには、まずあぐらの状態から片足を立ててください。

そこから垂直に体を持ちあげれば、ほとんど力を入れなくても立ち上がることができます。

そして、もう一つ裏技があります。

前向きに立ち上がるのではなく、後ろ向きに立ち上がってみてください。

左足が前に出たあぐらなら、右回りに体を回しながら立ち上がると、少しだけ床を右手で押してやるだけで、簡単に立ち上がることができます。

忘年会だけでなく、新年会にも使えるこちらの「疲れにくい座りかた」、是非活用してみてくださいね。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【参考文献】

『疲れないカラダ大図鑑』(アスコム刊)

【著者】
夏嶋 隆(なつしま・たかし)

メディカルトレーナー。動作解析専門家。大阪体育大学サッカー部、関西国際大学サッカー部トレーナー。
1957年、大阪府出身。大学を卒業後、実業団バレーボール部の指導者としてキャリアをスタート。
当時無名だった久光製薬バレーボール部をいきなり国体優勝に導き一躍注目されるが、道半ばにして医師に完治不能と言われた怪我を負う。だが、最後の望みをかけて訪ねた、かつて旧日本軍の軍医も務めていた医師のもとで治療を受けるとみるみる回復。
その治療方法と、患者に真摯に向き合う姿勢に感銘を受け、同医師に師事。手技療法の道に進む。
そこでの経験をもとに、人間の動作を観察・記録し、科学的アプローチを背景にした、人間が本来持つ力を十分に引き出す指導する、動作解析の専門家として活躍を始める。
とくにアスリートからの支持は絶大で、指導を受け活躍する現役のプロ選手は、サッカー界だけでも30名以上。
また、知る人ぞ知る存在から、突然、夏嶋氏のもとを訪れる人が多く、自身の治療院のドアを開けたら、日本代表選手が立ち尽くしていて驚いた、ということもしばしば。
現在も、スポーツ界の発展に尽力し、また、医者もあきらめる怪我を負った人を救い続けている。