チームとして成長を遂げながら結果を残す。難しい時期を乗り越え、いい形でリーグ戦を締めくくった南葛SCだが、まだ大一番が残っている。12月25日に行なわれる関東リーグ1部昇格をかけた入替戦だ。リーグ戦の最終節が終わったのが10月10日。そこから2か月半もの間が空いて、さらに対戦相手もまだ決まっていない(※11月30日時点)。勝負はホーム&アウェーでなく中立地での一発勝負。例年のシーズンであれば自動昇格となるところ、新型コロナウイルス感染拡大の影響でイレギュラーなレギュレーションとなった今シーズンは、かつてない、そしてとてつもない難しさがある。

「正直、過ごし方は難しい。今はきっちり練習して、週末に練習試合をして。個人的にも筋力トレーニングを続けて、ケガをしないようにケアをしっかりする。それをするしかないです」

 相手も分からない。時間も空く。その中で緊張感を保つのは至難の業だ。
「僕は1年中集中力を保つことは無理なので、リラックスする時間をとるようにしています。そこからまた徐々に気持ちを高めていければと考えていますが、人それぞれなので。僕は自分が学んだコンディショニングを行なうのみです」

 ちなみにリラックス法は温泉。旅行で普段なかなか行けない場所へ足を運ぶことも本来ならしたいところだという。
 
 入替戦という一大決戦を控え、リーグ終了後に2か月半を過ごす現在の状況は過去に経験したことがない。昇格をかけた戦いという点では、いわきFCにいた時に全国地域サッカーチャンピオンズリーグを経験。JFL昇格を決めたが、すんなりと勝った印象が強い。

 今回の状況により近い経験となると、柏レイソルU-18時代に経験した高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ参入戦だという。高校とJクラブユースが一緒になって組織されるリーグ戦は、プリンスリーグと呼ばれる地域リーグがあり、その上にプレミアリーグと呼ばれる全国を東西2つにわけたリーグ戦がある。2013年、宮澤弘は柏レイソルU-18の背番号10を背負い、プリンスリーグ関東から最高峰のプレミアリーグEASTへ昇格するトーナメントに出場した。

「あの時も緊張しましたけど、小中高とお世話になったチームで、泣いても笑っても最後の試合でしたから。緊張よりも絶対勝って、チームをプレミアリーグに昇格させて卒業したいという感情の方が強かったですね。緊張する時は本当に緊張するんですけどね」

 仕事の電話対応などは苦手。でも一方で、マイペースな面があるのも自覚している。これまでの話から察するに、サッカーで出る性格は後者の色の方が濃いかもしれない。

「そういえば、この時の参入戦で、めっちゃ活躍してるんですよ。それを思い出したら、次の入替戦もなんかやれる気になってきました(笑)」

 この時のプレミアリーグ参入戦トーナメント。柏レイソルU-18は2試合を勝ち抜き、見事に昇格を成し遂げている。宮澤弘は、ジュビロ磐田U-18との1回戦で2ゴール。愛媛FCユースとの2回戦でもゴールに絡む活躍を見せ、チームを勝利に導いた。(文中敬称略)

※このシリーズ了

取材・文●伊藤 亮

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