地図色は4種類からカスタマイズ可能
 
ちなみに、地図表示はHD画質を生かす「ノーマル」のほか、道路以外のトーンを落として道路を見やすく表示する「道路強調」、道路を色分けして緑地やウオーターエリアなどを鮮やかに表示した従来型の標準配色である「クラシック」、コントラストを高めて暗い車内でも見やすくした「ハイコントラスト」の4種類を昼と夜モードそれぞれに設定。好みの地図色を選べる。
 
案内画面はより親切に
 
ルート案内にも進化が見られる。案内ルート上にある交差点には、直進(通過)する箇所には緑色のマーク、曲がる交差点には青色マークが置かれ、右上にポップアップ表示する交差点の車線案内表示も、これらと呼応するマークが入り、手前の交差点で曲がってしまうのを防げるようになっている。
 
また、建物の形や道幅などを詳細に描写した詳細地図で全国の市街地図を100%カバーした「全国市街地図」は刷新された地図データにも継続採用。現在地の把握や目的地を特定しやすいので、初めて訪れる場所でも安心だ。
*収録エリアは1741都市で無人島など一部離島を除く
 
2画面表示機能を新採用
 
このほか、新たに2画面表示が可能になったことも見逃せない。ベースの地図表示のほかに縮尺の違うマップを同時に表示したり、映像コンテンツの表示ができるようになった。
広域地図で目的地までの距離感を把握しながら詳細地図で周辺情報を確認できるので、より利便性が高まったといっていいだろう。広域は3D地図で表示して、詳細情報を2D地図確認する、といった使い方も便利そうだ。映像表示の場合は安全のため、走行中には映像は表示されず、音声のみとなる。
 
高速CPUの採用でルート探索が早い!
 
HD解像度の地図表現や軽快な操作が可能となったのは、高速CPUを採用したことで処理速度が大幅に向上したからだ。
 
それを実感できる場面が「5ルートスピード探索」。なんと従来モデルが1ルート探索するのと同等の時間で5ルート探索を行うという。実際に試してみると、設定した目的地までの5ルート「標準/有料道路/一般優先/eco/距離優先」を同時に表示した。探索にかかる時間もおよそ従来モデルが1ルートを表示したときと同じくらい。ルート検討までの時間が短くなるから、案内の開始も早くなるのでこれまでよりも早く出発できるというわけだ。
 
自車位置精度の向上でルート案内に“迷いなし”
 
走行中の自車位置精度も向上しているそうだ。上下判定や自車位置精度を高めた「ストラーダ ロケーションシステム」により、立体駐車場などでも周辺の道路にマッチングするなどの位置ずれが起こりにくくなったり、高低差の大きな一般道の陸橋や、インターチェンジの入り口などの傾斜のある道路と一般道が並走するような場面で起こりやすかった位置ずれも改善されているという。
 
また、従来の1秒間で4回だった自車位置測位を、2021年モデルでは1秒間で10回と、頻度を上げたことで、高い速度で走行していても自車位置を滑らかに表示するようになった。
 
 
「音の匠」に“極みサラウンド”を新搭載
 
エンターテインメント機能の進化も見逃せない。
 
音響のプロ集団ミキサーズ・ラボが監修したサウンドチューン「音の匠」。これまでボタンひとつでプロのチューニングを楽しめるのが特徴で、スタジオマスターサウンドに近い音を再現する「匠 マスターサウンド」や、車内での会話を楽しみながら音楽が聴けるようにチューニングされた「和 会話重視」を搭載していた。これに音場制御とサラウンドチューニングを施すことで、ライブ音楽に最適な臨場感あふれる「極 サラウンド」を新搭載。