KDDI、山手線と大阪環状線の駅間やJR総武線・西武新宿線などの47駅のホーム、主要80駅周辺を5Gエリア化!SpaceXの衛星通信「Starlink」も活用へ
KDDIが5Gネットワーク状況やSpaceXとの業務提携などを発表! |
KDDIは13日、オンラインにて「新サービス発表会」を開催し、携帯電話サービス「au」(オンライン専用の料金プラン「povo」含む)および「UQ mobile」において提供している5Gサービスについてエリア展開状況や5Gを新サービス・コンテンツなどについて説明を行いました。
また同社は13日、高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネットを提供する「Starlink」をau基地局のバックホール回線に利用する契約を締結したと発表しています。これまでサービス提供が困難とされていた山間部や島しょ地域、災害対策においてもauの高速通信を体験できるように2022年をめどにまず全国約1200カ所から順次導入を開始するとのこと。
エリア展開状況では東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)の山手線および西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)の大阪環状線の駅間、そしてJR中央・総武線および京浜東北線、埼京線、西武鉄道新宿線の計47駅のホームにおいて市中からの対策によって5Gネットワークの構築を9月13日に完了したとのこと。
これにより、今年6月に発表した山手線と大阪環状線の全駅ホームに加え、今回、山手線と大阪環状線の駅間および4路線47駅のホームにおいて5Gサービスを利用できるようになったということです。なお、主要な鉄道沿線の「5G対策状況」や「サービスエリアマップ」において現在の5Gネットワークの広がりを確認可能です。
また同じく9月13日に5Gエリア化を優先的に進める重点地域として同社が定めた全国の乗降者数上位の駅を中心とした商業地域80カ所( https://www.au.com/mobile/area/5g/downtown/ )において5Gネットワークを構築したことを発表しています。これにより、これらの80カ所において5Gサービスを利用できるようになっています。
同社では80カ所の商業地域に隣接した地域も5Gエリア化を進めているとのこと。さらに同社では今年6月に発表した「鉄道路線5G化」宣言を起点とし、2021年度末までにJR・私鉄を含む関東21路線および関西5路線の主要区間のホームや駅間、駅構内での5Gエリア化をめざしていくとしています。
北海道(4) | 北海道 | 札幌駅、大通駅、すすきの駅、旭川駅 |
関東(51) | 東京都 | 新宿駅・新宿三丁目駅・西新宿駅、東新宿駅、新宿御苑前駅、大久保駅・新大久保駅、高田馬場駅、早稲田駅、巣鴨駅、田端駅、西日暮里駅、日暮里駅、鶯谷駅、上野駅、御徒町駅、秋葉原駅、浅草橋駅、神田駅、東京駅・大手町駅、新橋駅・汐留駅、浜松町駅、田町駅・三田駅、品川駅、大井町駅、大崎駅、五反田駅、渋谷駅、代々木駅、赤坂駅、四ツ谷駅、四谷三丁目駅、九段下駅、神保町駅、水道橋駅、御茶ノ水駅、内幸町駅、虎ノ門駅、築地駅、月島駅、日本橋駅、京橋駅、人形町駅、学芸大学駅、自由が丘駅、北千住駅、目黒駅、有楽町駅・日比谷駅、東銀座駅、三越前駅、銀座駅 |
神奈川県 | 横浜駅、川崎駅 | |
埼玉県 | 大宮駅 | |
中部(6) | 愛知県 | 名古屋駅、栄駅、今池駅、金山駅、豊田市駅 |
長野県 | 長野駅 | |
近畿(14) | 大阪府 | 大阪駅・梅田駅、なんば駅、心斎橋駅、京橋駅、北新地駅、天王寺駅、鶴橋駅、新今宮駅、福島駅、天満駅、本町駅、中津駅 |
京都府 | 京都駅 | |
兵庫県 | 三ノ宮駅 | |
中国(1) | 広島県 | 福山駅 |
四国(1) | 愛媛県 | 松山駅 |
九州(3) | 福岡県 | 博多駅、天神駅、薬院駅 |
5Gエリア化された新宿駅・新宿三丁目駅・西新宿駅の周辺地域
一方、新たにTeslaのイーロン・マスク氏が率いるSpace Exploration Technologies(以下、SpaceX)が開発した通信衛星サービスのStarlinkとau基地局のバックホール回線に利用する契約を締結し、2022年をめどにまず全国約1200カ所から順次導入を開始してこれまでサービス提供が困難とされていた山間部や島しょ地域、災害対策においてもauの高速通信を体験できるようにするということです。
Starlinkの通信衛星は高度約550kmの低軌道上に配置されており、従来の静止軌道衛星に比べて地表からの距離が65分の1程度と大きく近づくため、大幅な低遅延と高速伝送を実現しており、世界中に高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネットを提供し、すでに10万人以上の利用者に初期のベータ版サービスを提供しており、世界における人口の多い地域をほぼカバーするように拡大を続けています。
KDDIでは総務省より実験試験局免許の交付を受け、Starlinkの通信衛星と地上のインターネット網を接続するゲートウェイ局(地上局)をKDDI山口衛星通信所に構築し、現在、品質と性能を評価するために両社共同による一連の技術検証を行っているとのこと。
既存の光ファイバーに接続された通常のau基地局に加え、Starlinkをバックホール回線としたau基地局を導入しエリアを補完することで、日本中どこでもauの高速通信を利用できるようになることをめざします。なお、同社は1963年に世界初の太平洋横断テレビ中継受信に成功して以降、50年以上にわたり、災害時の臨時通信や船舶・航空機向け通信、国際映像伝送など、日本の衛星通信のパイオニアとして、国際通信の発展に貢献してきました。
5Gを活用したコンテンツやサービスについてはまず自分のアバターでイベントに参加して楽しめる「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021〜 FUN FOR GOOD 〜」を2021年10月以降順次開催します。
これは未来デザインや渋谷区観光協会を中心とする参画企業73社で組成する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」とともに渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」において開催し、スポーツや音楽、お笑いなどをバーチャルステージで実施するほか、特別グッズなどを販売してその販売利益のすべてを渋谷区へ還元することで、バーチャル空間から渋谷の街作りへ貢献します。
さらにリアルとバーチャルの融合体験として自分自身のアバターを作成できるPocket RDの完全自動アバター生成システム「AVATARIUM(アバタリウム)」と連携した取り組みを実施します。スマホなど向けアプリと「au Style SHIBUYA MODI」や「GINZA 456 Created by KDDI」などの商業施設に設置されたスキャナーから誰でも簡単に自分のオリジナルアバターを作成でき、バーチャルハロウィーンを特別な衣装を身にまとったアバターで楽しむことができます。
毎年、ハロウィーン時には渋谷に人が集中していましたが、昨年10月に開催した「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」では「#StayVirtual」をキーワードに約40万人がイベントに集まり、コロナ禍における密回避という社会問題の解決にも貢献したとして高く評価されたため、今年も引き続きバーチャルでの開催となるということです。
さらに多様化するライフスタイルに合わせたスマホの利用体験を拡張することを目的にXRコンテンツから豊富なジャンルで構成された話題の動画まで5Gを活用したエンターテイメント(エンタメ)を誰でも手軽に楽しめる「au 5Gチャンネル」を2021年10月から提供開始します。月額利用料は無料。
XRコンテンツやバーチャル渋谷をはじめとするバーチャルシティなどによる先進的な体験から音楽・映画・ドラマ・アニメ・スポーツ・お笑い・ゲーム・癒しなどさまざまなチャンネルで構成された厳選動画をザッピングするように視聴できる体験まで誰でも手軽に旬のエンタメを楽しむことが可能です。
またsmash.などauが連携する動画配信サービスのコンテンツもau 5Gチャンネルから一部無料で楽めるほか、今後は話題のコンテンツとのタイアップなども予定しているとしています。さらにコンテンツをより手軽に楽しめるように事前登録した生活圏が5Gエリア化した際にお知らせが通知される機能をauとして初めて搭載しているほか、今後は5Gエリア限定で体験可能な特別コンテンツを提供していく予定となっています。
<動画コンテンツ>
・音楽:流行りのミュージックビデオ
・映画・ドラマ・アニメ:話題の作品を一部公開
・スポーツ:スーパープレイ集
・お笑い:オリジナル動画
・ゲーム:ゲーム実況動画
・癒し:動物動画
<5Gエリアコンテンツ>
・事前登録した生活圏が5Gエリア化された際にお知らせを通知
・現在と将来の5Gエリアマップを手軽に表示可能
・5Gエリアで体験可能な限定コンテンツの提供
<体験拡張コンテンツ>
バーチャル渋谷をはじめとするバーチャルシティや、smash.やTELSA、スポーツブル、OPENREC.tvなどの動画配信サービスもau 5Gチャンネルと連携しているので手軽に楽しめます。
最後に9月23日(木)から漫画・アニメ「鬼滅の刃」の世界をAR技術などでより一層楽しめる、アニメ「鬼滅の刃」とauのコラボレーション企画「こころ、ゆさぶる 伍ノ世界。」を開始することが発表されました。スマホなどから特設Webサイト( https://5g-kimetsu.au.com/ )にアクセスすることで誰でも無料で参加可能です。
9月25日(土)に劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が地上波放送されることに合わせて開始する企画となっており、“水の呼吸”をはじめとした鬼滅の刃の名シーンで登場キャラクターになりきれるARコンテンツなどが提供され、さらに2021年内開始予定のテレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編放送に合わせてオリジナルアプリ配信やARエフェクト追加など、「伍ノ世界」で「5Gの世界」を体験できるコンテンツをさらに充実させていく予定だということです。
記事執筆:memn0ck
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