スモーキーな雰囲気のある写真加工|Photoshopド定番チュートリアル(2021.8.16)
[Photoshopド定番チュートリアル]
スモーキーな雰囲気のある写真加工
Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回はスモーキーな雰囲気のある写真加工です。作例のような写真以外に、街並みや夜景などさまざまな写真をドラマチックにできる、応用が利く定番手法です。
使用する機能:「ぼかし(ガウス)」「描画モード」「レベル補正」「ノイズを加える」
≫この連載の記事一覧
【目次】
1.写真をスモーキーな印象にする
2.色合いを変えて雰囲気を出す
3.かすみ具合を調整して仕上げる
1.写真をスモーキーな印象にする
まずはベースになる写真を開き(図1)、背景レイヤーを複製してフィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.2pixel]で適用する(図2)。
図1
図2
続いて、レイヤーパネルでこのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更し、画像にメリハリをつける(図3)(図4)。
図3。レイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更すると、明るいところはより明るく、暗いところはより暗くなってメリハリがつく
図4。この時点のレイヤーの状態
再度、背景レイヤーを複製してレイヤーパネルで最前面に移動したら、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:70pixel]で適用する(図5)。
図5
レイヤーパネルでこのレイヤーを[描画モード:スクリーン]に変更すると、かすみがかったようなスモーキーな印象になる(図6)(図7)。
図6。レイヤーを[描画モード:スクリーン]に変更するとスモーキーな印象になる
図7。この時点のレイヤーの状態
2.色合いを変えて雰囲気を出す
最前面に新規レイヤーを作成したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で適用して白く塗りつぶす(図8)。
図8
続いて、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選択し、[グラデーション:紫_21]、[比率:100%]に変更する(図9)(図10)。
図9。[グラデーション:紫_21]、[比率:100%]に変更する
図10。[グラデーション:紫_21]の出し方は、[グラデーション]のプルダウンメニューから[紫色系]を開き、その中の最後から3つ目を選べばOK。またはプルダウンメニューの歯車のアイコンをクリックして[テキスト表示]を選び、[紫_21]を選択する
これを適用すると紫からピンクのグラデーションを描画できる(図11)。
図11
続いてレイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“レイヤースタイル”を実行したら、レイヤーパネルでこのグラデーションのレイヤーを[描画モード:スクリーン]に変更すると、全体の色合いを変えて雰囲気を出すことができる(図12)(図13)。
図12
図13。この時点のレイヤーの状態
3.かすみ具合を調整して仕上げる
レイヤーパネルでグラデーションのレイヤーを選択した状態で、イメージメニュー→“色調補正”→“レベル補正...”を選択し、プレビューでバランスを見ながらシャドウ、中間調、ハイライトのスライダを動かして表現意図に合わせて調節する(図14)(図15)。
図14。ここでは、シャドウの[入力レベル]を[100]、中間調を[1]、ハイライトを[255]と設定したが、画像やグラデーションによってちょうどいい数値は異なってくるので、プレビューでバランスを見ながら調節してほしい
図15
続いて、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を[量:7%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]をオンに設定して適用する(図16)(図17)。
図16。[量:7%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]にチェックが入った状態で適用する
図17
ここでは、さらに、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行したあと文字要素を配置し、その文字の可読性に配慮して画像の色合いを微調整して完成とした(図18)。
図18。完成ビジュアル
●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優
Photoshopド定番チュートリアル
≫この連載の記事一覧
スモーキーな雰囲気のある写真加工
Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回はスモーキーな雰囲気のある写真加工です。作例のような写真以外に、街並みや夜景などさまざまな写真をドラマチックにできる、応用が利く定番手法です。
使用する機能:「ぼかし(ガウス)」「描画モード」「レベル補正」「ノイズを加える」
【目次】
1.写真をスモーキーな印象にする
2.色合いを変えて雰囲気を出す
3.かすみ具合を調整して仕上げる
1.写真をスモーキーな印象にする
まずはベースになる写真を開き(図1)、背景レイヤーを複製してフィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.2pixel]で適用する(図2)。
図1
図2
続いて、レイヤーパネルでこのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更し、画像にメリハリをつける(図3)(図4)。
図3。レイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更すると、明るいところはより明るく、暗いところはより暗くなってメリハリがつく
図4。この時点のレイヤーの状態
再度、背景レイヤーを複製してレイヤーパネルで最前面に移動したら、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:70pixel]で適用する(図5)。
図5
レイヤーパネルでこのレイヤーを[描画モード:スクリーン]に変更すると、かすみがかったようなスモーキーな印象になる(図6)(図7)。
図6。レイヤーを[描画モード:スクリーン]に変更するとスモーキーな印象になる
図7。この時点のレイヤーの状態
2.色合いを変えて雰囲気を出す
最前面に新規レイヤーを作成したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で適用して白く塗りつぶす(図8)。
図8
続いて、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選択し、[グラデーション:紫_21]、[比率:100%]に変更する(図9)(図10)。
図9。[グラデーション:紫_21]、[比率:100%]に変更する
図10。[グラデーション:紫_21]の出し方は、[グラデーション]のプルダウンメニューから[紫色系]を開き、その中の最後から3つ目を選べばOK。またはプルダウンメニューの歯車のアイコンをクリックして[テキスト表示]を選び、[紫_21]を選択する
これを適用すると紫からピンクのグラデーションを描画できる(図11)。
図11
続いてレイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“レイヤースタイル”を実行したら、レイヤーパネルでこのグラデーションのレイヤーを[描画モード:スクリーン]に変更すると、全体の色合いを変えて雰囲気を出すことができる(図12)(図13)。
図12
図13。この時点のレイヤーの状態
3.かすみ具合を調整して仕上げる
レイヤーパネルでグラデーションのレイヤーを選択した状態で、イメージメニュー→“色調補正”→“レベル補正...”を選択し、プレビューでバランスを見ながらシャドウ、中間調、ハイライトのスライダを動かして表現意図に合わせて調節する(図14)(図15)。
図14。ここでは、シャドウの[入力レベル]を[100]、中間調を[1]、ハイライトを[255]と設定したが、画像やグラデーションによってちょうどいい数値は異なってくるので、プレビューでバランスを見ながら調節してほしい
図15
続いて、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を[量:7%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]をオンに設定して適用する(図16)(図17)。
図16。[量:7%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]にチェックが入った状態で適用する
図17
ここでは、さらに、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行したあと文字要素を配置し、その文字の可読性に配慮して画像の色合いを微調整して完成とした(図18)。
図18。完成ビジュアル
●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優
Photoshopド定番チュートリアル
≫この連載の記事一覧