児童文学者・神宮輝夫さん死去 絵本「かいじゅうたちのいるところ」など英米児童文学を多数翻訳

絵本「かいじゅうたちのいるところ」の翻訳などで知られる児童文学者の神宮輝夫さんが8月4日に死去したことがわかった。89歳だった。
神宮さんが名誉教授を務める青山学院大学は13日に訃報をホームページで伝えた。また、神宮さんによる翻訳でアーサー・ランサム「ツバメ号とアマゾン号」「ランサム・サーガ」などの作品を刊行する岩波書店もTwitterで追悼。「数々の名作を日本の子どもたちに届けてくださいました。謹んでお悔やみを申し上げます」と忍んだ。
神宮さんは、児童文学を多数翻訳。日本児童文学者協会賞や国際グリム賞などを受賞している。1975年に手がけたモーリス・センダック「かいじゅうたちのいるところ」の訳書は約100万部のベストセラーとなっている。
児童文学者の神宮輝夫さんがお亡くなりになりました。モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』をはじめ、英米の児童文学を多数翻訳。小社ではアーサー・ランサム『ランサム・サーガ』等、数々の名作を日本の子どもたちに届けてくださいました。謹んでお悔やみを申し上げます。
— 岩波書店 (@Iwanamishoten) August 13, 2021