EURO2020に臨むイングランド代表メンバーにも選出されたベリンガム photo/Getty Images

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やはりこのティーンエイジャー、ただものではない。昨季バーミンガムでブレイクした頃からその才能は規格外と各方面で騒がれていたが、まさか欧州4大リーグでの舞台でもここまでの存在感を示すとは……。今季ドルトムントで印象的な活躍を披露したMFジュード・ベリンガム(17)に関して、そんな気持ちを抱いている人も多いはずだ。

なにしろ、ベリンガムはまだ17歳の選手。下部組織でプレイしていてもおかしくない年齢のプレイヤーが、欧州トップリーグの上位クラブでレギュラーを張っている。これがいかにイレギュラーなことかは、サッカーファンであれば誰もが理解できるところだろう。

加えて、今季のベリンガムはチームのなかでもトップクラスの活躍を披露したというのだから、さらに衝撃は大きい。データサイト『SofaScore』によると、彼がリーグ戦で記録したタックル成功数(49回)やインターセプト数(24回)、地上戦勝利数(129回)はいずれもチームMF中トップの数字。涼しい顔でここまでのスタッツを残した17歳。“怪物”と言うほかない。そして、ついにベリンガムは今月開幕するEURO2020に臨むイングランド代表にまで選出されている。

「彼ほど才能に満ち溢れた17歳は見たことがないよ。本当に素晴らしい選手だ。彼の才能を説明できる言葉はないと思う。17歳だといまだに信じることができないよ。とてもエネルギーに満ちている」(英『talkSPORT』より)

そんなベリンガムが備える規格外の才能には、同じイングランド代表のMFカルヴァン・フィリップスも開いた口が塞がらない様子。ただ“上手い17歳”というわけではなく、ベリンガムは身体が若返ったベテラン選手のようなプレイを披露する。それを目の当たりにしたことで、フィリップスも相当な衝撃を受けたか。

もう17歳の選手だということを忘れてしまうほど、一瞬でスターダムを駆け上がったベリンガム。はたして、選手としての脂が乗り切った頃、彼はどれほど圧倒的なMFとなっているのだろうか。またサッカー界には楽しみなヤングスターが出現している。