バナナの出荷式で笑顔を見せる潘屏東県長(右から2人目)=同県政府提供

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(屏東中央社)南部・屏東県で16日、日本向けに輸出される県産バナナの出荷式が行われた。式典に出席した潘孟安県長は同日、自身のフェイスブックを更新。台湾バナナは少し高いが、それには理由があるとした上で、「品質で他国産と勝負する」とつづり、本当に香り高くおいしいバナナとして日本の人々に認識されることを願った。

潘氏によると、屏東のバナナ栽培面積は4124ヘクタールで台湾最大。昨年は1479トンを輸出し、このうち約9割が日本向けだった。今年は、今回の第1陣を皮切りに、週4日のペースで6月まで出荷が続くことが決まっているという。式典上では、今夏に予定されている東京五輪・パラリンピックを念頭に、年間輸出量で昨年を上回り、日本市場でのシェアを拡大させたいと意気込んだ。

台湾では近日、日本に輸出された台湾バナナの一部から基準値を上回る残留農薬が検出され、業者が自主回収した報道に注目が集まった。これについて潘氏は、屏東産バナナは、最も厳しいとされる欧州連合(EU)の安全基準、CE認証を取得済みだとし、「個別案件がバナナ産業全体に影響を及ぼすのは望ましくない」と強調した。

(郭芷瑄/編集:塚越西穂)