もしものときに備える。マカロニメイトの防災対策・グッズをご紹介

備えあれば憂いなし!防災対策をしよう

みなさんはいつ起こるかわからない災害に備えてどんな準備をされていますか?

本記事では、macaroniと共に活動する食特化のコミュニティ「マカロニメイト」のメンバー3名に聞いた防災対策・グッズ/ローリングストック(※1)についてご紹介します。この機会に防災対策の見直しをしてみましょう。

(※1)ローリングストックとは?

ローリングストックとは、普段使う食料品を多めに購入・ストックをして、定期的に消費しながら非常時に備える方法です。「気付いたら非常食の賞味期限が過ぎていた」という失敗が防げたり、非常時にも食べ慣れている食事ができたりします。ローリングストックにおすすめなのは以下2点。

・常温保存で賞味期限が1年以上
・手軽に食べられる / 摂取ができる

水やインスタント食品、缶詰、栄養補助食品、飴などが適しています。とくにインスタント食品と缶詰は、味や品質にこだわった商品が豊富にあるので、非常時においしく食べられるのは嬉しいですよね。食品ロスの削減にもつながるため、ほかの防災グッズ・非常食と合わせて取り入れましょう。

1. プロの知識を活かした防災対策

紹介してくれる人

まずご紹介するのは、災害基幹病院に勤務をしているhomarecohomarecoさん。日頃から災害について触れているため、あらゆる場面に備えて対策をされています。

住まい:旦那さん、お子さん3人の5人暮らし

防災グッズを用意しようと思ったきっかけは?

「地域の災害時に救護班で赴く場合もあり、また台風や大雨が多い地域のため、災害時の備えは最低限ですがおこなっていました。5年前の熊本地震で、自宅の被災は辛うじて免れたものの、2週間近く断水し、再度防災への備えを実感しました」

防災バッグの中身は?

【防災バッグの中身】
ラジオ付き懐中電灯(手回しで携帯電話充電可能)、レインコート、アルミックシート、軍手、袋、マスク、ゴーグル、スプレーボトルに入れた消毒用アルコール、耳栓、アイマスク、携帯スリッパ、生理用品、常備薬、小銭、使い捨て下着、大判のウエットシート(手や体拭き用)、簡易トイレ、プラスチックグローブ、三角巾、ペンライト、常備薬

「既存の防災バッグに少しずつ追加しています。ほぼ100均でそろえていますよ。スプレーボトルには消毒用アルコールを。コロナ禍で新たに増やした防災グッズです。

これは私の個人用なので、救助や看護活動で必要になるプラスチックグローブや三角巾、ペンライト、常備薬(持病あり)を家族のものにプラスして入れています。常備薬には付箋で日付を記入して、薬の入れ替えと必要時備品の補充をします」

「ほかにも食品ストックと水、水用タンク、ブルーシート、養生テープ、食品用ラップ、大判レジャーシート、ガスボンベなどを用意しています。

レジャーシートは、厚手の布素材(裏は防水)にすることで、避難所の床に敷いても冷たくなりにくいです。

食品用ラップは、料理の保存以外にも、お皿の上に敷いてお皿の汚染防止(水が貴重になるので洗わなくて良い)になるほか、怪我の止血や保護に使えます。芯ごと使えば三角巾固定にも役立つんです」

収納方法は?

「家族全員分の防災バッグは玄関に。各個人で必要なものは、A4サイズのファスナーファイルに入れて、玄関の靴棚に入れています。私は車で移動が多いので、常に車のダッシュボードに防災バッグを置くようにしていますよ。

いつどこで被災するかわからないので、自宅だけでなく、職場や車にも最低限の防災グッズを常備しておくことが大切だと思います」

ローリングストックのやり方・意識していることは?

「いかにも非常食!というものは、経験上1食食べると飽きるし、それだけで精神的に落ち込みます。なるべく日常と変わらないものを食べられるように、無印良品のレトルト食品やスープなどをストックしていますよ。

食事の支度をしたくない日にストックのレトルトや缶詰を食べたり、乾物や乾麺は普段の食事に使ったりしますね」

メンテナンス方法は?

「食品用は日常的に食べて買い替えるほか、熊本地震があった4月と、台風が近づいてくる7、8月に定期チェックをしています。年に2回程度で今のところ問題はないです」

2. 地震経験を元に考えられた防災対策

教えてくれる人

次にご紹介するのは、大きな地震を経験され、常に防災意識があるemix0120さん。経験があるからこその知恵が詰まった、防災対策を教えていただきました。

住まい:お子さんが成人後、旦那さんと2人暮らし

防災グッズを用意しようと思ったきっかけは?

「阪神大震災の影響が大きいです。新居に引っ越しをしたひと月後に発生したので終わった……と思ってしまいました。その後、より防災意識をするように。備えあれば憂いなしということで、定期的に中身を変えています。巣立った子供達にも防災バッグの備えをさせています」

防災バッグの中身は?

【防災バッグの中身】
非常食、水、給水バッグ、非常用の笛、カイロ、ソーラーラジオ、体温計、電池、レインコート、防寒グッズ、布テープ、軍手、簡易トイレ、水のいらないシャンプー、ローソク、マスク、レジャーシート、三角巾、ファーストエイドキット

「既存の防災バッグを購入後、定期的に中身を見直していますよ。ファーストエイドキットは絆創膏や包帯などが入った応急処置セットです。いざというときのことを考えると、これがあるとないとでは安心感が違いますね。また、いろいろな場面で必要な水は別でかなり多めに備えています」

収納方法は?

「防災バッグと水は、収納ラックの横にわかりやすく置いています。ただ、ほかの場所に置いているものもあるため、家族全員に “もしものときはあそこと、あそこに置いてあるから!” と伝えていますよ。自分がその場にいないときのことをイメージし、対策しておくのも大事だと思います」

ローリングストックのやり方・意識していることは?

「缶詰と水は期限を書いてストック。期限前に余裕を持って消費し、新しい食品・水を備蓄します。自分で記入することで忘れにくくなり、ひと目で見分けがつくのでおすすめです。期限が近いものを手前にして収納すると、期限切れで食べられなくなったという食品ロスも防げます」

メンテナンス方法は?

「メンテナンスは1年に1度、誕生日月にしていますよ。誕生日月=防災グッズの見直しと決め打ちしてからは、うっかり忘れることもなくなりました」

3. 子育てママならではの防災対策

教えてくれる人

最後にご紹介するのは、自分用とお子さん用の防災グッズを分けているというwanntaluさん。そこには、子育てママならではの工夫がありました。

住まい:旦那さん、お子さん3人の5人暮らし

防災グッズを用意しようと思ったきっかけは?

「防災グッズは以前から準備をしていました。しかし、東日本大震災をきっかけにいろいろ見直しています。子どもが生まれてからは、より意識が高まりました。今は19歳と11歳、5歳なので、防災グッズの中身も成長に合わせて変えています」

防災バッグの中身は?

【防災グッズの中身(大人用)】
救急セット、水、防寒具や雨具、圧縮タオル類、懐中電灯、ホイッスル、マスク、靴カバー、衣類、軍手、生理用品、鏡、綿棒やウェットティッシュなどの日用品、使い捨てカイロ、簡易トイレ、はさみ、洗濯ばさみ、折り畳みポリタンク、食品用ラップ

【防災グッズの中身(子供用)】
衣類、水、防寒具や雨具、エプロン、レインコート、簡易トイレ、お菓子、おもちゃ、お尻拭きシート

「子供用には子供サイズの防災グッズをなるべく取りそろえるようにしています。あとは災害時のストレスを考えておもちゃやお菓子も準備。

先日、小学生の娘が防災バッグについて授業をしたようで “入れておくといいものリスト" をもらってきました。一緒にチェックしながら中身を見直せましたよ。本人が目で見て確認できたのがよかったです」

収納方法は?

「防災バッグはまとめてベランダのボックス内に収納。家の中のスペースを取らず、家族も覚えやすい場所なのでここに入れています」

ローリングストックのやり方・意識していることは?

「缶詰やレトルト食品は非常用を用意するというより、日常的に食べたら買い足すように意識して、災害時にも対応できるよう備えています。

お菓子は消費しきれない場合もあるため、いつも食べるものに似た防災用の商品をストック。無駄を出さない意識もしています」

メンテナンス方法は?

「全体的な見直しは日頃から考えているので思い立ったらおこないます。あとは、防災の日(9月1日)を目安として、1年に1回定期チェックをしていますよ」

もしものときに備えよう

それぞれ違いがありながらも、タメになる対策ばかり。気軽に取り入れられるものもたくさんありましたよね。また、日頃から意識して用意することの大切さを感じました。いざというときのために、しっかり準備をしておきましょう。

取材・文/内山 栞(macaroni編集部)