大きな野心と多少の落ち着きを胸に、ボルシア・メンヒェングラードバッハはチャンピオンズリーグ16強マンチェスター・シティとの初戦へと臨むことになる。マルコ・ローゼ監督は選手たちに対して、「寝る時にレアル戦で起こったことを思い起こして欲しい」とコメント。その試合では0−2で敗れこそしたが、インテルを上回ってグループリーグ突破の歓喜に揺れており、それが今回の試合に向けての後押しとなるよう願っているのだ。「ただこの試合のために、さらにモチベーションを高める必要なんてないけどね。こんな事は私は滅多に口にしないが、今回は試合を楽しんで欲しい。この場に立つ資格が彼らにはあるんだから」

 当然ながらアンダードッグとして、そう簡単に引き下がる考えもない。「最大限の準備を行い、どこまでやれるのか見せていきたい」と指揮官。「この試合では守備が鍵になる」ものの、「それだけでなく、勇気をもってプレーしていく必要もある」とコメント。マンチェスター・シティが不快に感じるときは、むしろポゼッションできていない時にあることも指摘している。「ただこれほどのチームを相手にするのだ、其れ相応の情熱、気迫、勇気をもって戦わないとね」

 その一方でローゼ監督は相手指揮官、ペップ・グアルディオラ監督へ称賛の言葉をおくっており、「長年に渡りサッカーを形成してきた監督であり、絶対的なワールドクラスの指揮官だ。信じられないような道を歩んできて、数多くのタイトルを手にしている偉大なコーチ。彼のチームを見るのは興味深いよ」とコメント。逆にグアルディオラ監督からも、「卓越した指揮官だ」との評価を受け、「彼はザルツブルク、そしてグラードバッハで素晴らしい仕事をしており、そしてドルトムントから招聘されていることからも素晴らしさが知れるというもの」と賛辞が寄せられた。

下馬評では優位も「ドイツのクラブをリスペクトしている」

 なおマンチェスター・シティはここのところ公式戦18連勝、一方でグラードバッハは最近2試合で未勝利とブレーキがかかっているところだが、それでもグアルディオラ監督は「私はドイツのクラブをとてもリスペクトしている。グラードバッハは素早いカウンターサッカーを展開しており、それが彼らを危険なものへとしているよ。ノイハウスや、クラマーのような経験豊富な選手も揃っているんだ」と語っている。