10都府県で緊急事態宣言が続くなか、日本政府と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は五輪開催に前向きだ。しかし、世論は五輪開催に否定的のようだ。これは「2022年に北京での開催を控え、今から盛り上がりを見せる中国とは対照的」だという。(イメージ写真提供:123RF)

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 10都府県で緊急事態宣言が続くなか、日本政府と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は五輪開催に前向きだ。しかし、世論は五輪開催に否定的のようだ。これは「2022年に北京での開催を控え、今から盛り上がりを見せる中国とは対照的」だという。中国メディアの百家号は8日、「オリンピック開催を巡る日本と中国の国民感情の違い」を比較する記事を掲載した。

 日本は新型コロナの感染拡大でやむなく2020年の東京五輪開催を延期したが、コロナ前にもすでに築地市場の移転問題や様々な疑惑が取りざたされるなど、問題が山積していたのも事実だ。そのうえ現在はコロナの感染拡大が止まらないため、国民の五輪開催に対する気持ちはさらに冷えてしまったようだ。記事は、最近の世論調査によると8割の人が東京五輪開催に賛成していないと伝えた。

 では、2022年に冬季五輪を控える中国はどうなのだろうか。2008年の北京五輪でも大いに盛り上がったが、記事は、中国人は「新しいもの好きだ」と紹介。冬季五輪の開催は初めてなので、多くの中国人が興味津々で期待に胸を膨らませており、大興奮していると伝えた。

 もともと、春節やお祭りなど人が集まってにぎやかに過ごすのが好きな中国人にとって、世界から人が集まるオリンピックに期待が高まるというのは当然のことだろう。記事はさらに、「コロナを抑えこんだ国」という自負も五輪への期待につながっていると分析した。

 2021年に延期になった東京オリンピック・パラリンピックが、本当にこのまま開催されるのかは分からないが、「今から大興奮している」中国と、反対多数の日本とでは国民感情が大きく異なっているのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)