私、清葉アキ子は現在46歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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なぜ、結婚したいのか?

婚活」というと、よりハイスペックな相手を見つける行為と思われることが多いのだが、私はそう思っていない。単に、日常生活に出会いがそうそう転がっていないし、たまにあったとしても、結婚につながる恋愛になるかどうかもわからない。とにかく出会いの機会を少しでも得て、結婚したいと思っている男性と出会うために婚活をしている。

テンション上げて知らない人と話をして、会って…… 正直、婚活なんて面倒だ。ふつうならしなくていいような嫌な思いもたくさんする。そこまでして、なぜ結婚したいのか? 

以前の私は、子どもがほしかったし、子どもを一緒に育てる家庭がほしかったから結婚したいと思っていた。ところが気がつけば、そんな 一般的な将来の夢すら叶えられない年齢に……。あたりまえのように思っていた自分の将来を諦め、これから自分が目指す未来をもう一度考えなおしたが、私はやっぱり、だれかと一緒に暮らしたいと思ったし、だれかと“結婚生活”というプロジェクトを一緒にしたいと思った。そして、なにより、精神的にツライと思うときに、絶対的に頼れるパートナーがそばにいてほしいと思った。もちろん、自分がだれかにとってそういう存在でありたいとも思っている。これがいまの私の結婚したい理由。

恋愛結婚した人からは「一緒にいたい!と思う気持ちだけで十分なのに、なんでそんなグダグダいろいろ考えるの?」なんて言われるけれど、生活の中で自然と好きな人を見つけることができる環境ではなく、恋愛に発展しそうな出会いの機会も少ない46歳の私は、目的意識を持って積極的に“出会い”を“結婚”につなげていかねば、泣く泣く変えた“将来の夢”すら、生きている間に叶えられないかもしれない。だから、“自然と”待ちをせずに、自分が積極的に動くために目的を明確にしただけ。

女性ファッション誌で婚活に関する企画をつくるために取材した“婚活のプロ”たちも、「婚活とは、どんな結婚生活を送りたいか? そこを明確にして、それに合う人を見つけること」とおっしゃっていた。恋愛結婚なら「一緒にいる」が目的となって、その彼とどういう生活を送るかを見つけていくのだろうが、婚活は入口からして違うのだ。

“恋愛と結婚は別”というのは、恋愛結婚された方にはぼんやりとしかわからないと思うが、少なくとも、婚活においては完全に別モノ! 恋愛モードで相手を見つけて少しずつ価値観を確認していくなんて時間もないし、長い時間かけたのに違った……なんて回り道している余裕もない。

結婚がゴールじゃなく、結婚生活をうまくやることが目的だからこそ、楽しい恋愛対象を探すのではなく、生活を一緒にできる人を探す必要がある。“なんでも本音で話せるくらい信用のできる”ことこそ、私が結婚に求める“最重要ポイント”だ。

婚活」してでも結婚したい! 「イタイ」と言われようが、これが私の将来の夢なのだ。

人によって違う! 結婚に求める“最重要ポイント”

メッセージを始めた当初からいろいろな価値観を話していた、アプリで マッチングした1歳年下のイベントプロデューサーをしている男性との先日の話。

怒りポイントも、相手の存在に対する考え方も、大切にしたいポイントも似ていた。彼もそう思っていたようで、頻繁にやりとりしていたのだが、数週間ほどしたとき、彼がこう聞いてきた。

「アキ子さんは“イチャイチャ”するの、好き?」。

あぁ、またこの質問……。実は、よくされる。しかも、若いころよりも婚活を始めてから!

この返事、正直、すごく困る……。

メッセージのやりとりも、対面での会話も、スキンシップも、 私にとっては同じくらい重要。 物理的な繋がり云々より、心が繋がっていることが大事だと思っているから、どれも大事なコミュニケーション手段。どれかが一番大事というのはない。だから「“イチャイチャ”が好きか?」と聞かれても、 「嫌い」ではないが 「好き」とも答えづらい。

しかも、わざわざ「好き?」と聞いてくるくらいの“イチャイチャ好き”な人にしてみたら、私の思っている“イチャイチャ”はかなり淡泊に違いない(笑)。いつだって手をつなぎたいって思ってもいないし、人前でベタベタするのも好きじゃない。

シーンやその時の気分で気持ちで手をつなぎたくなるときもあるけれど、基本的にいつでもどこでもベタベタしたいってわけじゃない。

“イチャイチャ好き”かどうかって、最初に確認しておきたいくらい重要なこと!?

過去の恋愛を振り返っても、「アキ子って、“イチャイチャ”があまり好きじゃないよね……」と言われることが多かったのは事実。もともと好奇心旺盛でやりたいことにあふれていて、比較的アクティブ派の私は、積極的に出かけたり目的を持ってなにかをしたりしたいほう。休日になにもしないでグダグダするとか、二日酔いで寝てすごすなんてのは、時間のムダだと思ってしまうタイプ。だから、多忙の隙間を縫って睡眠時間を削ってまでひねり出したデートの時間を、なんとなくグダグダと“イチャイチャ”しているのは“時間のムダ”と感じて楽しめないこともあったし、デートといえば“夕飯+イチャイチャ”セットばかりという、正直“手抜き感”というか“マンネリ感”しか感じなかった相手もいる。

もちろん、おつきあいしている相手がイヤだというわけではない。そういう“イチャイチャ”時間が大切だと思うときもないわけではないのだが……。

「一緒にいるときは“イチャイチャ”するもの!」というのがおつきあいだと思っている男性とは、正直、結婚後の生活がまったく想像つかなかったし、そういう男性は会話よりもそういう時間を重要視していたから、ケンカをしても話し合いをすることなく“イチャイチャ”でごまかそうとする傾向もあり、そういうのがすごく気になっていた。

楽しいデートの延長に“イチャイチャ”があるなら、私も“時間のムダ”なんて思わないし、そういうコミュニケーションもとりたいと思う。気持ちを伝えたり、たしかめ合ったりする手段のひとつだから。でも、“イチャイチャ”重視の人って、会ったら“イチャイチャ”があたりまえって感覚だから、忙しくて会えないと不機嫌になるし、やっと会えたときに“イチャイチャ”できないとなると、あからさまにイヤな顔をする。

一緒に食事を楽しんで満たされた気持ちになっているのに、そのまま帰ろうとすると「え!?」という反応……なんか、こっちも、楽しかった気持ちが一気に冷めちゃう。“イチャイチャ”目的ではないのはわかっているけれど、正直、“イチャイチャ”するためにご飯やおでかけがついてきている感じがして、私という存在が“なにをしていても楽しい”一緒にいたい相手と思われていない気がしてくる。

そもそも、そういうのは会話と一緒で、シーンや気分なども含めて、お互いにそういう気持ちになったときするから意味があるって思うのよね、私は。

もちろん好きな人に触れたいって気持ちはあるし、スキンシップも大事だと思っている。“イチャイチャ”が嫌いってわけじゃないけど、“イチャイチャ好き”って公言する人とは、たぶん、テンションはだいぶ違うと思う。それに 「私も“イチャイチャ”好きです♪」って言ったら、またそういう、“イチャイチャ”ありきのつき合いになってしまいそうで、だから「好き」って言いたくないのよね〜。会ったことない人に言い訳がましくグダグダ話す必要もないし、過去の恋愛の話を持ち出したくもない。そう思ってこう答えた。

「私、 物理的な繋がり云々より、心が繋がっていることが大事だと思っているんですよね」。

これが私の、いつものかわしかただ。

さて、45歳、イベントプロデューサーの反応は……!?

〜その2〜に続きます。