中日・梅津晃大 (C) Kyodo News

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◆ 2020年は空き番号だった「18」

 中日は11日、在籍選手の背番号変更を発表。育成再契約となった2名を含む、4選手の新背番号は以下の通り。

▼ 中日・背番号変更

梅津晃大 「28」→「18」

マルク  「82」→「53」

垣越建伸 「61」→「208」

竹内龍臣 「62」→「201」

◆ 中日の「18」というと…

 中でも目を引くのが、来季がプロ3年目になる梅津晃大の「18」。日本ではエースナンバーとしてお馴染みの数字を背に、飛躍に期待がかかる。

 仙台育英高から東洋大を経て、2018年のドラフト2位で中日に入団。肩の故障もあって1年目からバリバリの活躍とはならなかったが、8月12日のプロ初登板で阪神を相手に6回1失点で勝ち星を掴むと、そこから3連勝。球団記録に並ぶ「デビューから3戦3勝」という記録を打ち立てて話題になった。

 2年目の今季は1年間通しての活躍に期待がかかったが、肘の違和感で8月に登録抹消。ファームでは9月下旬に復帰を果たすも、8月2日のヤクルト戦を最後に一軍登板がなく、7試合の登板で2勝3敗、防御率3.74という成績に終わっている。

 それでも、その8月2日のヤクルト戦では、10回を投げて無失点という見事なピッチングを披露。これで勝ち星が付かなかったのは「33年ぶり」という珍記録も注目を集めた。

 能力の高さは誰もが認めるところであり、あとは安定して1年間を戦うことができるかどうか…。勝負の3年目を前に心機一転、来季から「18」を背負うことが決まった。

 上でも少し触れたように、「18」といえばエースの番号というのが今やお馴染み。しかし、中日ではなかなかそのイメージは定着していない。

 前任者の松坂大輔は1年限りで、その前の鈴木翔太とさらにその前の伊藤準規は、ともに途中で背番号を“剥奪”される格好となり、今オフ限りで自由契約となっている。

 梅津は中日の「18」に新たな色を付けることができるだろうか。

▼ 中日・歴代「18」

服部一男(1936)

岡本利三(1937)

服部一男(1938春)

加藤久太郎(1938春)

村松幸雄(1939〜1941)

三富恒雄(1950〜1954)

児玉 秦(1955〜1961) ※「空谷秦」に登録名変更

福田信夫(1962)

小木曽紀八郎(1963〜1964)

フォイタック(1965)

豊永隆盛(1966〜1967)

小野正一(1968〜1970)

稲葉光雄(1971〜1976)

戸田善紀(1977〜1982)

鹿島 忠(1983〜1996)

小野和義(1997)

前田幸長(1998)

武田一浩(1999)

曹 竣揚(2000)

ギャラード(2001〜2003)

朝倉健太(2004〜2005)

中里篤史(2006〜2008)

伊藤準規(2009〜2013)

鈴木翔太(2014〜2018)

松坂大輔(2019)

梅津晃大(2021〜)