全線再開後の特急運行体系が発表されました。


豊肥本線の全線運転再開後は、特急「あそぼーい!」の運転区間が熊本〜別府間に変わる(2017年7月、恵 知仁撮影)。

 JR九州は2020年6月16日(火)、豊肥本線の全線運転再開にあわせ、特急「あそ」を新設すると発表しました。

 大分と熊本を東西に結ぶ豊肥本線は2016年4月に発生した熊本地震の影響で、現在も肥後大津〜阿蘇間が不通ですが、復旧工事が進み、2020年8月8日(土)に全線で運転を再開する予定です。

 豊肥本線を走る特急「九州横断特急」の運転区間は現在、阿蘇〜別府間ですが、全線再開後は被災前と同じ熊本〜別府間に戻ります。

 特急「あそぼーい!」は、被災前は熊本〜宮地間、現在は阿蘇〜別府間の運転ですが、全線再開後は熊本〜別府間に変更されます。本数は被災前の1日2往復から1往復に減りますが、観光需要のある阿蘇地区への足を確保するため、熊本〜宮地間に特急「あそ」を新設し同区間の運転本数を維持します。

 特急「あそ」は1992(平成4)年7月から熊本〜別府間で運転されていましたが、2004(平成16)年3月に肥薩線の急行「くまがわ」と統合し特急「九州横断特急」に再編されていました。今回新設される「あそ」も、車両は185形ディーゼルカーが使われます。