京畿道が道内の5市・郡を「危険区域」に設定し、北朝鮮へのビラ散布などを禁じた(イラスト)=(聯合ニュース)

写真拡大

【水原聯合ニュース】韓国・ソウル近郊の京畿道は17日、北朝鮮との境界付近にある五つの市・郡を11月30日まで「危険区域」に設定し、北朝鮮の体制を批判する団体などが北朝鮮に向けてビラを飛ばすためにこのエリアに立ち入ることを禁じる行政命令を出した。

 北朝鮮へのビラ散布問題を巡って「危険地域」が設定されるのは初めて。行政命令の文書によると、対象地域は漣川郡と抱川市、坡州市、金浦市、高陽市の軍部隊を除く全域で、ビラ散布関係者の立ち入りを規制するとともに、関連物品の準備と運搬、散布、使用などの行為を禁止する。道はその理由を「災難予防」と説明した。

 この行政命令は「災難および安全管理基本法」に基づくもので、違反すれば1年以下の懲役、または1000万ウォン(約89万円)以下の罰金が科される。

 北朝鮮は韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体などによるビラ散布と韓国政府の対応を非難し、16日には北朝鮮・開城にある南北共同連絡事務所を爆破するという実力行使に打って出た。そのために京畿道の境界地域住民の間で不安が高まっていると、道は認識している。