「そんなことが可能かな」ワウリンカはフェデラーの案に懐疑的

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現在世界ランキング4位のロジャー・フェデラー(スイス)が、つい先頃「今こそ男女テニス界が団結すべき」という提案をしたことは先日お伝えしたとおりだ。それに対し、彼の最大のライバルであり良き友人でもあるラファエル・ナダル(スペイン)を含む多くの選手らが賛成の意を表した。フェデラーの同胞であるスタン・ワウリンカ(スイス)も、自身の意見を述べている。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

テニスレジェンドの一人であるクリス・エバート(アメリカ)とのインスタライブで、エバートはワウリンカに「ロジャーが男女のツアーを統合したらどうだろうと提案したわね?」と、フェデラーの提案について尋ねた。


それに対しワウリンカは、統合するという提案は支持するけれど、近い将来に実現することが可能とは思えないと語った。ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子プロテニス協会)の統合については話し合いが行われてきているが、まだ何も決まっていないということだ。


ワウリンカは、「ただの思いつきじゃなく、ATPとATP会長のガウデンツィ氏は、WTAと統合する方法を見つけようと話し合ってきている」と語る。


「ファンにも、選手たち、男子選手にも女子選手にも、素晴らしいことだと思うよ。だから、正しいやり方を見つけなければならない。選手として、テニスにとってもテニスファンにとっても素晴らしいことだと思うけど、可能かどうかはわからない」


WTAは1973年にビリー・ジーン・キングによって創設された。当時、キングは男女の統一されたツアーを望んでいた。だが彼女の提案は退けられ、男子ツアーは女子ツアーとの統合を拒んだ。そして21世紀の今、男子ツアーの側から建設的な提案がなされ、2つの団体を統合しようと努力している。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのワウリンカ
(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)