カタール戦は10人での戦いを強いられるも、小川が先制点を挙げる。写真:佐藤博之

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 U-23アジア選手権は1月15日、グループリーグ第3戦のU-23日本対U-23カタールの一戦がラジャマンガラ・スタジアムで行なわれ、1-1の引き分けに終わった。

 グループリーグ2連敗を喫し、すでに敗退が決定している日本だが、立ち上がりから果敢な守備でカタールを押し込み、両サイドを起点に徐々にゴールに迫っていく。最初のチャンスは21分、右サイドを深い位置まで持ち上がった相馬勇紀からのクロスに、ファーサイドに回り込んだ杉岡大暉が左足のボレーで合わせる。惜しくもゴール右に外れたものの、テンポの良い攻撃を仕掛けていく。

 前半は再三、相馬のチャンスメイクから得点機を掴んだものの、ゴールを仕留めきれない。すると、日本は前半アディショナルタイム、ファウルを取られた田中碧がVAR判定の末に一発退場を宣告されてしまう。

 前半は0-0で終了したものの、後半は10人での戦いを余儀なくされることになった。

 迎えた後半、日本は旗手怜央に代えて齊藤未月を投入。日本は4-4-1のフォーメーションで残りの45分を戦う。その立ち上がり、日本は中盤で齊藤が運動量を活かして果敢なディフェンスを見せ、ボール奪取からショートカウンターを発動。ひとり少ないながら、カタールを押し込む場面も作りだしていく。

 しかし54分、日本はカウンターからピンチを招き、最後はアラフラクに決定的なシュートを許すが、これはクロスバーを越え難を逃れた。

 すると日本は73分、ワンチャンスを活かす。敵陣バイタルエリア中央でボールを受けた小川が右足を一閃。ミドルシュートでネットを揺らす。日本が先制に成功した。

 しかし、日本は79分、自陣ペナルティエリア内での競り合いで齊藤が微妙な判定でファウルを取られPKを献上。VARルームからのアクションもあったが、主審は映像を確認することなく、そのままPKとなり、これアルアフラクに決められ同点に追いつかれた。

 試合は結局、1-1のままタイムアップ。日本は1分け2敗、勝利を挙げることなく今大会を終えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部