U-22日本代表の森保一監督

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 U-22日本代表は28日、キリンチャレンジ杯でU-22ジャマイカ代表と対戦して9-0の勝利を収めた。

以下、会見要旨

森保一監督

「トランスコスモススタジアム長崎に足を運んで頂いたサポーターの皆さん、そしてメディアの皆さんを通して応援して下さったサポーターの皆さんに、選手たちが勝利を届けたい思いが結果となり、勝利を届けられたのが良かったと思う。応援して頂いた皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 試合は終わってみれば9-0ということで、勝って当たり前のような力の差があったように思われるが、選手たちがまずは、この活動が始まってから、2日間二部練習をしたり、厳しいトレーニングの中でも積極的にトライをしてくれて良い準備をしてくれたのが良かったと思うし、11月のコロンビア戦の反省を生かして、選手たちは大幅に替わっているが、お互いの意思疎通をしっかりして、一人ひとりが力を発揮するとともに、お互いに良さを引き出せるように、ピッチ内外でコミュニケーションを取ってくれて、勝利のために準備してくれたことが良かったと思う。

 試合では入りの部分から、これも11月の反省を踏まえてアグレッシブにプレーするところ、選手たちが自分たちの意思でやってくれたということが、試合を良い形で勝利することができたと思っている。今日、選手たちが今持っている力、もちろん100パーセント出すということと、これからの可能性を示すために、積極的にトライする、チャレンジする姿勢を持って戦ってくれたことが結果につながって監督として嬉しいです。また、スタメンの選手だけでなく、チームとして、最善の準備をして戦う。サブの選手たちが試合を活性化させられるように良い準備をすること、試合の前にも選手たちと共有して試合に入ったが、途中から入った選手たちが得点を重ねてくれて、失点をゼロに抑えてくれて試合を締めくくれて、選手たちにも自信になったと思っています」

――奪われたら奪い返す、攻撃から守備への切り替えが良かった。

「攻撃の部分でトライするところ、トライしたり、チャレンジすることはミスも起こり得る。ボールを奪われた瞬間に素早く切り替えて、もう一度ボールを奪い返す。あるいは相手に自由にプレーさせることなく、自分たちがまた良い形で守備に移っていく部分、選手たちは、ベースの部分をしっかり戦ってくれたということが、良い試合の流れを作れたと思う。他にも球際の部分というところは、本当にベースの部分、当たり前のことを当たり前にやることが、こういう大きな成果につながる部分を示してくれた」

――コロンビア戦に比べるとジャマイカと力の差はあったかもしれないが、今回のピッチ内外で選手が良かった部分は。

「私は11月のコロンビア代表との試合をした選手たちが、今回12月の長崎でのジャマイカ戦に出たとしても、同じような結果になったと思っている。それは選手が変わって、12月は新しいチームのようになったが、数人の選手が11月のコロンビアのときの反省を踏まえて、チームとして足りなかった部分を今回のジャマイカ戦に生かしてくれたと思っている。それは、まずは個々が100パーセント、自分が持っているものを出す部分は変わらないと思うが、お互いにどうやったら連係、連動できるかという部分、意思統一して、イメージを合わせていけるかをトレーニングの中から、選手たちが積極的にコミュニケーションを取ってくれて、ピッチ外でも試合に向けて絵を合わせるコミュニケーションを非常に取ってくれたことが、11月と12月の活動の違いかなと思う。コミュニケーションと言っても11月の活動のときも、おそらく選手たちが話すという部分でのコミュニケーションは同じように意識してやってくれたかもしれないが、試合に向けて、サッカーの話をする、ピッチ内で生きるサッカーの話をする部分では、11月の反省を踏まえて、今回の12月の活動は違いがあったと思っている」

――地元の長崎での試合。長崎の多くのファンの前で勝利を届けられたことへの思い。

「小中高と私はここ長崎で育ったので、ここ長崎で試合ができることは非常に幸せに思っていたし、まずは長崎での試合を誘致して下さった長崎県サッカー協会の皆さんに感謝したいと思うし、日本協会の皆さんが、ここで試合をするという決定をして下さったのは非常にありがたく思っている。また、練習のときから、今日の試合も長崎の皆さんが、我々を温かく迎えてくれて、非常に熱く応援して下さった中で、この活動ができたこと、試合ができたことは、非常に嬉しく思うし、何よりも勝利をお届けできて、長崎の皆さんをはじめとする、我々を応援して下さる方々に笑顔になって頂けたのは、私としても嬉しいです」

――前回は広島、今回は長崎での試合。平和という意味では大きな意味があった2試合だったと思うが。

「U-22の代表は東京五輪に向かう代表でもある。五輪は平和の祭典でもあると思うので、世界に2つしかない被爆都市、広島、長崎という平和都市で我々の活動を、国内の初戦、第2戦を戦えたことは非常に意義深いものだと思っている。今日の長崎の試合も日本協会がタイトルをつけている通り「BLUE PEACE DAYS」ということで、平和だからこそサッカーができる、サッカーを見て頂くことができる、サッカーに携わることができるということを、平和を噛み締めてこのサッカーから平和を発信できたということは、非常に意義深いと思っている」

――明日、タイのU-23選手権のメンバー発表がある。今日の試合を見て、最終的に決めたいと話していたが、どういった点を選手の評価対象とするか。

「対戦相手の力の差があるので、一概に勝ったから、負けたからという結果だけでは、選手選考にはつなげられないのかなと思っている。我々はこれまでのチームの立ち上げから選手たちを招集させてもらい、活動をともにしてきている。その中で、選手たちがどのように成長したかという部分、これから先の可能性をどれだけ見せてくれているかというところ、今の力とこれからの伸びしろを踏まえて、何がというのは客観的にデータとして示すことはできないが、活動を通して選手たちの見極めをしていきたいと思う。今日の試合でも、選手たちに試合前に話したが、今の力とこれからの可能性を見せてほしいということ、今日戦った選手たちは可能性を見せてくれたと思う。非常に選考が難しいです」

(取材・文 折戸岳彦)